【書籍レビュー】からだ作りのバイブル!肉体改造のピラミッド 栄養編【オススメ】
最近買って読んだ本を紹介します。
からだ作りって、
トレーニング内容がどうだ とか
どれだけからだを動かすかとかに
注目が集まりがちです。
でも、実はもっと大きな影響を持っているのは
何をどれくらい食べるかだったりもします。
これは体重を増やしたい場合でも、
減らしたい場合でもです。
栄養士ほど深いところまでは求められませんが、
それでもフィットネス業界の端くれとして
最低限の知識は身に付けておきたい思っています。
そんな折に、
気になる書籍が発売されるということを
発見したので買って読んでみました。
とても面白かったのでレビューします。
★2022/10 追記
肉体改造のピラミッド トレーニング編も出ています!
こちらのレビューしていますのでよかったら
ぜひチェックしてみてください。
もちろんこちらも良書です。
【書評/レビュー】肉体改造のピラミッドトレーニング編【AthleteBody】
総合点 ★★★★★ 読みやすい!

買った本は、AthleteBodyの八百さんが翻訳した
【肉体改造のピラミッド 栄養編】です。
内容もさることながら、
とてもすんなりと入ってくる日本語訳が読みやすいです。
八百さんが訳した別の書籍もあります。
その本についても記事を書いているので
よかったらこちらもどうぞ。
【スクワット】ハイバー(High Bar)、ローバー(Low Bar)
内容としてはボディビルやフィジークのコンテストに
出場するような選手のからだ作りについてがメインですが、
広く一般的なフィットネス愛好家にも
受け入れやすいんじゃないかと思っています。
内容も本の名前にもあるようにピラミッド形式で構成されていて
重要度の高いものを基礎として順に解説してくれているのが
理解を容易にしてくれます。
チェックしてみてください。
少し内容にも触れて解説していきます。
体重管理のことが事細かに!

内容としては自分自身の食生活を
・白黒、0か100かで判断しないようにすること
・小手先のテクニックではなくて
「普段の食生活の中をしっかり整える」こと
が重要だということがメッセージかと思います。
摂取カロリーと消費カロリーの算数です。
摂取カロリー>消費カロリー なら +
摂取カロリー<消費カロリー なら -
これについて、
細かく色々な情報を提供してくれる
本だという印象ですね。
印象に残っているのは、
常に客観的であるということです。
自分がいいなと思うものは
やっぱり熱が入ると思います。
何とかして良さを伝えたいですからね。
でもこの本ではあくまでも
「こういう考え方がある」
「必ずしも書いてあることを
全て実行する必要性はない」
ということを書いてくれています。
訳も個人的には好きでして、
「~の場合があるかもしれない」
と含みを持たせてくれます。
実際に言い切ることってすごく難しいです。
人それぞれ条件が違うので同じことをしても、
そこから得られる結果は同じになりません。
それを含めて、書いてある内容に頼り切らず
「しっかり自分の生活に落とし込んで考えろ」と
いうことを言われていると思っています。
実はその点に思考を巡らすのがトレーニングを含めて
フィットネスを習慣化して自身の生活に役立てていく
重要なファクターだと思っています。
自然とそういう方向に考えを向けてくれるなと
思いながら読んでいました。
最近は手間ひま掛けずに楽に結果が手に入るような
真偽のほどが分からないような情報も
たくさん出回っています。
でも、そんな甘くないんですよね。
からだ作りって。
それに本当に楽して短期に結果が出るなら
もっと世の中変わってますよね。
変化のサイクルが短いのであれば、
変わる人が短期間で急増して、
そのうわさが拡散されて…
日本中、世界中にそういう人があふれても
おかしくないと思うのですが、
そうなったという話は聞いたことがない。
結局は情報弱者に対するビジネスだと思うんですよね。
確かに情報を消化するのは
結構コストが掛かることなのですが、
情報が飽和している今、絶対に必要なコストです。
得た情報を精査して、試してみる
そのトレーニングも多くの人にとって必須です。
なんか、
そういうことにもつながるんじゃないかなと
思います。
これは私が色々と深読みしすぎ、
バイアス掛かりまくりな考え方かもしれませんけどね。笑
目下実践中!体脂肪を2.5kg落とす!

少し具体的な内容について、
なるほど!と思ったことも少し。
摂取カロリーのPFC(たんぱく質、脂質、糖質)バランス
についての話です。
今まで読んできた本などでは
全て摂取カロリーに対する%で考えるものだったと記憶しています。
でもこの本では、
・たんぱく質からの摂取カロリーを体重×2.0gで出す…①
・FやCは『必要カロリー - ①』で出る残りのカロリーに割合を掛ける
F:25%、C:75%
具体的な数字を出してみましょう。
体重が65㎏で1日に必要なカロリーが2500Kcalだとします。
・たんぱく質:65(kg)×2.0g=130g
カロリー → 130(g)×4Kcal=520Kcal…①
・脂質:2500Kcal – ①=1980Kcal…②
②×0.25=495Kcal…③
495Kcal÷9Kcal=55g
・糖質:②-③=1485Kcal…④
④÷4Kcal=約370g
たんぱく質:130g
脂質: 55g
糖質:370g
これが目指す1日に摂る量になります。
実際に完璧にこの数字を追うことは現実的ではないので、
±10%くらいの幅を持たせてもいいです。
もちろん、目的達成のために
どこまで精度を求めるかによって許容する範囲は変わります。
加えて、これは減量時のイメージです。
増量はまた少し割合が変わってきます。
詳しくは、是非読んでみてください。
更に更に、
そもそも自分が摂るカロリーって
どのくらい必要なのか?
ということについて調べないとスタートラインに立てないんですよね。
これも定期的な体重測定と食べ物から摂ったカロリーを照らし合わせて、
おおよその当たりを付ける作業が必要になります。
その期間およそ2週間。
現在、正に私はその真っ最中です。
9月の1か月で2.5㎏減量を目指してます。
実験です。
肉体改造のピラミッド トレーニング編もどうぞ

この肉体改造のピラミッド、実はトレーニング編もあります。
同じようにトレーニングについても、重要度の高いものから
ピラミッド形式に積み上げていく方式で解説してくれています。
これもすごく有益な情報が満載です。
これからトレーニングを始めようと思っている方にも
オススメできるので、是非チェックしてみてください。
なんとこちらは無料でダウンロードできます。
ありがとうございます、アスリートボディさん!
https://athletebody.jp/2015/08/08/training-pyramid-ebook/
トレーナー視点から栄養を見た本の中ではBEST!

まとめます。
栄養の専門書になればもっと情報量が多いものはたくさんあると思います。
それでも、情報の切り口だったり、対象だったり、読みやすさだったり、
を考えた時にはこの本はBESTだと思います。
英語ではありますが参考文献も豊富で、その論文を読んでいても結構面白いです。
本当に色々な研究があるんだなと思います。
そういった周辺情報も含めてまとめられていて、
膨大な情報にアクセスできるツールだと思うと、
とてもお得な買い物をしたと思います。
とても読みやすいので、是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
“【書籍レビュー】からだ作りのバイブル!肉体改造のピラミッド 栄養編【オススメ】” に対して4件のコメントがあります。