【疑問】筋トレは寿命を延ばすのか?縮めるのか?そこには驚きの結果が…!
あなたは何を目的に運動しますか?
きっと、健康づくりっていう目的が多いんじゃないかと
予想しますがいかがでしょうか?
じゃあ、運動ってどのくらい健康に寄与してくれるんでしょう?
「健康づくりのため」と簡単には言えますが、
つかみどころがないというか、何となくフワッとしてますよね。
数字で表すことが出来るとグンと説得力が増すと思い、
少し調べてみたのでまとめてみます。
筋トレは長生きの秘訣かもしれない

何をもって健康に寄与したとするかを決めないといけませんね。
今回はズバリ!
運動することで死亡率がどう変化したかを
まとめた論文から読んでいきたいと思います。
筋トレが死亡率にどう関与しているかを見た論文です。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31104484/
結論から言うと、
運動することで死亡率はびっくりするくらい下がってます。
完全にポジショントーク、
手前味噌になりますが、
やっぱり運動することのメリットは大きいですよ。
研究論文レビュー

それでは、少し論文の内容を見てみましょう。
論文のタイトルはシンプルでして、
『筋トレと死亡率の関係』です。
有酸素運動と死亡率の関係については、
これまでたくさん研究されていて
運動を行うことが有益だという結論が
出されています。
片や筋トレについては
その点が明らかになっていません。
筋トレと死亡率の関係を明らかにするのが
この研究の目的です。
研究規模はかなり大きいです。
全部で1430の研究から、
設定した基準を満たした11研究(ランダム化試験1件、コホート研究10件)を選びました。
この11研究に被験者として関わったのはトータル370,256人です。すごい規模ですよね。
その参加者について平均8.85年分の追跡調査をしました。
その結果、非運動群と比べて筋トレすることで
21%も死亡率が低下する結論を出しました。
更に、心血管疾患のみに限定しても
筋トレの有無で死亡率を17%低下させる効果を
持っていると結論付けています。
対象になった一つのコホート研究では、
男性の冠状動脈疾患における筋トレの効果として、
死亡リスクを23%軽減するとしているものもありました。
がんでの死亡率については重要な関係性は見られませんでした。
有酸素運動を併せると…

非運動群と比べて、
筋トレ群は21%も死亡率が低下したと書きました。
実はこれには更にびっくりな続きがあります。
有酸素運動を組み合わせて行うと、
死亡率の低下は40%にも及びます。
結果が4割違ったら、色んな前提が変わってきますよね。
冗談抜きに人生変わりますよ、これ。
ぜひ運動しましょう!
食事と死亡リスクについても記事を書いています。
【気のせいじゃない】1日○○○gの野菜と果物を食べないと死亡リスクが下がらないらしい
今のところ特定の疾患との関係に限って有益

まとめます。
筋トレは死亡率の低下と関連し、
有酸素運動と併せて行うと更なる効果を持つことが
明らかになりました。
ただ、今回対象にしていたのは、心血管疾患という
ダイレクトに命に係わる病気についての情報に留まります。
ここまで致命的でない病気における筋トレの有益性や
筋トレが有酸素運動に代わる効果を有しているのかを
結論付けるにはまだまだデータが不十分であるのが現状のようです。
それでも、現時点でかなり有益な情報であることには変わりありません。
是非参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。