【2023年】ACSMフィットネストレンドはこうなるらしい。Top5をチェック。
石川県小松市にある
アスリートサポートジム
LOCOZYです。
今回もACSM(アメリカスポーツ医学会)から
2023年のフィットネストレンド予想が
発表されたので内容をまとめてみます。
日本の隅々まで2023年中にこのトレンドが
浸透するかどうかは全く分かりません。
流行は2024年になるかもしれないし、
そもそも日本で流行らないかもしれない、
逆にたった3か月後めちゃくちゃ盛り上がってるかもしれない…
全く読めません。
でも世界中のトレーナーから聞き取りしているデータなので
ある程度の精度はありそうだと思っています。
お付き合いくださいませ。
原文はこちら
過去のトレンドもまとめています。
トレンドの推移を追ってみても
面白いかもしれません。
2022年のトレンド
2021年のトレンド
2020年のトレンド
2023年予想Top5はこうなった!

2023年 Top5予想
1位 ウェアラブルテクノロジー
2位 フリーウェイトによる筋トレ
3位 自体重トレーニング
4位 高齢者向けフィットネスプログラム
5位 ファンクショナルフィットネストレーニング
毎年、世界各地のフィットネスプロフェッショナル4500人に聞いた結果です。
ちなみに2020年から4年分のTop5を並べてみると…

こんな感じです。
この4年で安定して残っているのは、
ウェアラブルテクノロジーと
(少し言葉は変わりますが)
フリーウェイトトレーニングくらいでしょうか?
特にウェアラブルテクノロジーに関しては、
ここ数年、3位以下に落ちていません。
もはやトレンドという感じではなくなりつつある感じです。
少し掘り下げます。
ウェアラブルテクノロジーが1位

この流れは業界を問わず大きな影響を受けていますが、
フィットネス業界にとっては
特に大きなターニングポイントになりそうな予感がします。
何が大きいかというとバイタルデータを簡単に測定できることで
医療とフィットネスの接点がより濃くより多くなることが予想できるからです。
フィットネス業界に身を置く者としてこの流れに乗らない手はないと思ってます。
医療ってめちゃくちゃ大きな規模で経済を動かしています
(分かりやすい市場規模マップはこちら)。
日本では2018年のデータで約43兆円の市場規模を持っています。
(ちなみに最大は自動車系の製造関係で約73兆円です。)
一方でフィットネス関連の数字を見てみると、
フィットネスクラブの市場規模は約5000億円です。
およそ100倍の開きがあります。
もちろん一口にフィットネスと言っても
スポーツとか娯楽とか色々な業界と接点は持っているんですが、
医療という巨人の肩に乗れるのは業界が潤う上でこの上ない状況だと思うのです。
健康を気にしない人はいません。
その上で医療という権威性の高い分野と接点を多く持てることは
裾野を広げる上で、充実したサービスを提供する上ですごいチャンスなんです。
ウェアラブルテクノロジーと聞くとまずスマートウォッチを思い浮かべるのですが、
今や時計だけじゃないです。
指輪や服、あちこちのカメラ…色々なデバイスが私たちを観察しています。
常時モニターがもたらす価値

”ウェアラブル”、つまり身に付けることは革新的な変化を起こしています。
今までは、予め準備した測定が当たり前でした。
日時を決め測ることを意識した上での局所的な数値でしか
観察のしようがなかったんです。
その数値が外れ値なのか?平均値なのか?どんな影響を受けたものなのか?
他の情報と紐づけることも難しく、
何かを判断するには不確定なことが多過ぎる状態だったと思います。
これまでは”点”で取っていた数値が今では”線”で取れるようになった、
局所的な”測定”が継続的な”モニター”になった、
これがウェアラブルテクノロジーを活用した最大の価値だと思っています。
24時間365日、常に状態をチェックでき横断的な判断が容易になったのです。
その価値は思いのほか大きいです。
白衣性高血圧という言葉があるくらい、血圧はその瞬間の環境に依存します。
普段は何でもなくともお医者さんに会うと思うだけで数値がブレるのは、
瞬間的で心理的な変化の影響を色濃く受けていますよね。
診察の度に体温や血圧を測定するのも患者、医療関係者共に手間が掛かります。
その解消になるだけでも大きな恩恵を受けるはず。
そこまで厳密な管理を必要としない場合は、
日々のデータから遠隔診療で事足りる場合も十分予想できますし
余計な薬を使わなくてもよくなるかもしれません。
日本中でこんな節約ができればお互いが自由にできる時間が増えるし、
医療費だって削減できるかもしれませんよね。
夢しかない。
決して無くなることはない健康への欲求

繰り返しますが、どんな人でも健康に過ごしたい欲求は持っています。
だから健康づくりに対する取り組みへの関心は非常に高いですし、
決して廃ることはない分野の話だと思っています。
流行のエクササイズ、流行の健康食品、流行のライフスタイル…
1年と持たずに、次々と現れては消えていきます。
そして数年後に焼き直しが現れて、時代は巡ります…
それだけ目新しいことをし続けないと関心を引き寄せておけないからです。
私はそう思っています。きっと、すぐ飽きてやめてしまうんです。
その要因として考えられるのは、管理の手間が掛かることと
目に見える変化を提示できなかったことかと思っています。
毎回測って、記録して、どんな傾向で変化したのかを
楽しめる人は多くないですよね。
面白みを感じなければやめていきますし、
やらなければ命が危ないような状況でなければ
まず続きません。
それを解決するかもしれないのが身に付けることの価値です。
データは勝手に測定され、吸い上げられ、まとめられて、示されます。
変化が出るまでの時間を大幅に短縮することは難しいかもしれませんが、
それまでの手間は大幅に削減されるでしょうし、
頻繁にリマインドされるのでダイエット中だったことを忘れてしまう場面は
グッと減るでしょう。
更には、色んな要素がどんどんゲーム化されるので
飽きることもなく遊び感覚で取り組めるようになるとも思います。
テクノロジーで管理する筋トレプログラム

1位 ウェアラブルテクノロジー
2位 フリーウェイトによる筋トレ
3位 自体重トレーニング
4位 高齢者向けフィットネスプログラム
5位 ファンクショナルフィットネストレーニング
ザッとTop5を見ただけでも、
高齢者(4位)がスマートウォッチ(1位)を付けて、
からだの機能を高める(5位)ために筋トレ(2位、3位)
するのが2023年な感じが漂っています。
高齢者向けのプログラムが注目されているのを見ると
地域を問わず高齢化を課題としている国が多い現実を実感します。
今後更にこの分野への発展は加速しそうな気がします。
この調査について少し踏み込んだ話をすると、
調査の中で
オーストラリア、
ブラジル、
ヨーロッパ、
メキシコ、
ポルトガル、
スペイン、
アメリカ
それぞれの地域でどんなランキングになったのかも公開されています。
アジア不在、ヨーロッパ、ポルトガル、スペインの並びと
分け方の偏りは否めませんが、結構違いが出るんです。
隣り合う国同士なのにポルトガルでは高齢者向けフィットネスプログラムが
Top10にも入っていなかったりとか(スペインは7位)、
ウェアラブルテクノロジーがトップなのは実はアメリカだけだったりとかします。笑
詳しくはこちらをご参照ください。
ただ、全体的にフィットネス業界をけん引するのが
アメリカという認識は間違っていないと思うので、
アメリカのトレンドに重みづけするのは妥当な感じもします。
特に日本は、良くも悪くもアメリカの影響を多分に受けているので
きっとアメリカと近い状況になるものと予想します。
もう一つ興味深いトピックがあったのでご紹介。
一世を風靡したオンライントレーニング!
彗星のごとく現れ一気に広まりましたが、
2023年はTop20にすら残れませんでした。
移り変わりはこんな感じ。
2020年 26位
2021年 1位
2022年 9位
2023年 21位
完全にコロナ対策での需要だったということですね。
画面を通してのやりとりには限界を感じましたし
多くの場合1stチョイスにはならないかなと思います。
消去法で残った選択肢がこれだったのかなと。
今となってはジム帰りの傾向も色濃く、
お客さんを画面の前に留めて置くことは
難しい状況なのかもしれません。
長くなりましたが、
こんな感じのフィットネストレンド2023です。
ジム選びやウェアラブルデバイスを買うきっかけに
なればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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