【睡眠時間】あなたは何時間？6時間以下はヤバいかもしれない

この記事のもくじ

2020年も残すところ1週間と少しとなりました。
多くの人が師走を忙しくすごしているのではないでしょうか？
何となく今年中に色々と済ませたくなりますよね。

12月が決算月の場合は特に忙しいかもしれませんね。

そんな中、あなたの睡眠時間はどのくらいですか？
8時間？6時間？4時間？

色々な生活の中の兼ね合いで希望する睡眠時間が取れないことも多いかもしれませんが、やっぱり睡眠時間はしっかり確保した方がよさそうです。

論文紹介

この図は、【sleep】で検索した1年ごとの論文の数です。
睡眠についての論文はここ数年で発表数がかなり増えてきていることが分かります。
それだけ、重要性が見直され注目されている分野なのではないかなと思います。

感覚的にも睡眠時間が生活の質に直結するのは分かりますよね。
トレーニングの質、効果も睡眠時間とかなり関係が深いです。

日本の研究者が発表した論文を紹介します。

Short sleep duration and health outcomes: a systematic review, meta-analysis, and meta-regression

この論文は、睡眠時間と死亡率の関係を調べたものになります。
いくら運動で健康に気を配ってもその他の部分で命を削っていると意味がありませんからね。
よりよく生きるためには、運動すること以上に大切な部分だと思うので今回取り上げてみたいと思います。

以下、ざっくり翻訳＆要約です。

この論文は153の研究事例から延べ参加者500万人以上を対象に1年以上の経過を追って睡眠時間と糖尿病、高血圧、循環器疾患、脳卒中、冠状動脈性心臓病、肥満、抑うつ、脂質異常症などの健康状態の結果の関係を調べたものです。

やはり、短い睡眠時間と死亡率はかなり強い関係がありました。上記で上げた抑うつと脂質異常症以外の疾患も死亡率と同様に強い関係性が見られたということです。
更に具体的には死亡率の増加は6時間以下の睡眠時間と直線的な関係にあることがこの調査で明らかになったと書いてあります。
逆にこれ以外の項目では健康状態と睡眠の量的関係は定義できなかったということです。

まとめると、6時間以下の睡眠時間では死亡リスクが高くなる可能性があるということです。
あなたの睡眠時間はどうですか？

ソース
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27743803/
Itani O, Jike M, Watanabe N, Kaneita Y. Short sleep duration and health outcomes: a systematic review, meta-analysis, and meta-regression. Sleep Med. 2017 Apr;32:246-256. doi: 10.1016/j.sleep.2016.08.006. Epub 2016 Aug 26. PMID: 27743803.

生活を見直そう

最近少し睡眠時間短いなと思っていたので、私はこれを読んでドキッとしました。
確か、学生で睡眠時間が8時間以下の場合ケガのリスクが1.6倍になるという研究結果もあります（曖昧ですみません…）。
それくらい色々なところに影響が出てくるものなんですね。
今回ソースは割愛しますが、色々論文を見ている中で睡眠が短いと体内の炎症マーカーの数値が上がるというものもありました。
しっかり寝ないと体が炎症を起こしているんです。

しかも、
「1日夜更かしすると、リズムを戻すのに1週間掛かる」
みたいな話よく聞きませんか？
割と当たっているんじゃないかなと思っています。
知り合いの3交代勤務だった人が定年後に色々と体調を崩しているのも目の当たりにしています。
実際、中1日で日勤と夜勤が入れ替わるのも体は十分に適応できていないのかもしれませんね。
これも改めてどこかの機会で論文など見つけてみようかなと思っています。

具体例をもう１つ。
以前競輪選手のトレーニングを担当していたことがありまして、その選手から聞いた話です。
今、競輪って早朝の場合、日中の場合、夜の場合、真夜中の場合とレースの開催時間すごいことになっているんです。
特に21:00-23:00くらいで開催のミッドナイトレースは競輪場に観客を入れずにインターネットで車券を買うシステムを取っています。
色々な経費を抑えられるのでレースの施工者側は歓迎しているらしいのですが、選手はきついです。
レースに合わせて生活リズムが大幅に崩れます。真夜中に全力でレースしているので興奮していてすぐには眠れないんですよね。
さながら夜勤です。そんな日がレース開催中の3日間続きます。
帰ってきて1週間してやっと調子が戻ってくるって言ってました。本当に身を削ってますよ。
色々と調べている中で思い出したのでシェアしますね。

今回の記事があなたの生活を改善する助けになればと思います。
ついつい夜更かししがちですし、
仕事の都合で難しい面が多いことも承知していますが、
少しでも自分のために睡眠時間を確保してもらえればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。