【女性必見!】残念ですが…10年前の40歳よりも今の40歳は体力が無いんです。

30歳代後半から40歳代の女性には
耳の痛い話かもしれません。

先日、スポーツ庁より
令和4年(2022年)度 体力・運動能力調査
の結果が公表されました。

その中で40歳代女性の体力低下傾向が
名指しで指摘されておりまして、
スポーツ庁や文部科学省も
この現状に警鐘を鳴らしております。

誤解の無いように申し添えると
運動していないことを非難するのが
この記事趣旨ではありません。
でもここでしっかりお伝えしておかなければ
ならないのは
運動習慣の無い40歳代女性の
主観的な健康観と生活充実度も
併せて低いという結果です。

自分が健康的だと思えないし、
充実した生活が出来ているとも思えない人が
多いということです。

この事実は大いに生活の質を左右する要素です。
シンプルに幸せに生きられないのは良くないです。

ということで、
ザクッとリリースされた情報をまとめてみます。
この記事が少しでもあなたの生活を変える
きっかけになることを願います!

35歳~49歳の体力レベルは年々落ちています

black spiral stair
Photo by Robin Schreiner on Pexels.com

この体力・運動能力調査は毎年行われていて、
各年代の体力状況や生活充実度などが
調査されています。

特に面白いと思うのは”年次推移”でして、
毎年の同年代が比較できるようになっているんです。

スポーツ庁が出しているデータですと、
平成10年(1998年)以降を比較できます。
今回指摘された40歳代女性の体力は
特に5年ほど前から低下が目立っていて、
それまで体力テスト合計点は同年代男性よりも
高かったのですが逆転されたままです。

それより地味にヤバいと感じるのは
30歳代後半の女性です。
体力テストの合計点は20年くらい前に男女が逆転し、
以降その差は広がる一方です。
男性は横ばいなのに対し、
女性の数値が落ち続けているんです。

この間に何があった?

世のテクノロジーの進歩が目覚ましいとは言え、
人間の人生サイクル自体が大きく変わるまでには
至っていないと思います。

1998年が2023年になったところで
40歳代は仕事や子育てに忙しくしている人が
多い世代のはずですよね。
でもその中で、体力は確実に落ちている…
その要因を公表されているデータから読み解きます。

運動総量がダイレクトに影響します

体力テスト結果の低下要因をストレートに言うと
「動かなくなった」ことに尽きます。

Uber EatsやAmazonが画面をタップするだけで
欲しいものを届けてくれる時代です。

お金を下ろしに銀行に行ったり、
わざわざ買い物に出る必要もなくなりました。
厚労省は1日10,000歩を目標にしているのに
年々平均歩数が減少している理由は明らかですよね。
めちゃくちゃ便利になっているからです。

動かないことの影響は
小学生、高校生、40歳代、高齢者…
全ての年代で見られます。
体力テストの合計点を見るだけでも
週に1回も運動をしないグループは
平均を大きく下回り、
週に3日運動するグループは
平均を大きく上回ります。

1回の運動時間もより長い方が
全体的な体力レベルは高いです。
つまり[頻度×1回の運動時間]で表される
運動の総量がかなり直接的に
体力値に影響していると考えられます。

確かに体力低下を訴える声はよく聞きます

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Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

当ジムでトレーニングしてくれている
クライアントの方にも
体力低下を実感されてトレーニングを始めた
30歳代後半の方がいらっしゃいます。

ふとした日常生活動作に疲労を覚え、
この先どうなるのか不安になったと
おっしゃってました。
学生時代にはバリバリの運動部でも、
その後10年、15年と運動刺激を受けなければ
高まった体力はあっという間に失われます。

人間の体には強力な可逆性があります。
必要性がないと判断すれば意思に反して
筋力だろうが持久力だろうが
簡単に高めた能力を手放します。

久しぶりに運動するとゼーゼーハーハー、
喉の奥が鉄臭くなったりしませんか?
アレも要求されている血液の循環能力や呼吸機能
が今のキャパを超えているから起きています。
当時は当たり前にやっていたはずなのに…
こんな体験、1度や2度はあるんじゃないかと
思います。

仮に1年も運動機会がなければ
当時とは別人だと思ってもらって
よろしいんじゃないでしょうか。

ふとした時に感じる衰え…

要求される運動能力に対し
体の状態が追いついていないことに加えて、
“時間“というどうにもコントロールできない要素が
容赦なく爪痕を残します。

大体、衰えを実感する時って
坂道を登っていたり、
床やイスから立ち上がる時ではないですか?
つまり自分の体重を支えて
押し上げるような動きの時に
感じていることが多いはずです。

絶対ではありませんが、
これにも学術的な根拠を示せます。

2010年に発表されたこの論文によりますと、
下肢の筋力低下は男女ともに
20歳代から始まっています。
20歳時点の筋肉量を基準にした時、
80歳時点での減少率は
上肢、体幹を含めた体の部位の中で
下肢が最大です。

その割合、実に30%!
日常生活に必要な活動を
繰り返しているにもかかわらず
60年で30%の筋肉がなくなります。
加えて体脂肪量が増えれば、
より少なくなった筋肉で
多くの体重を支えることになるので
「アレ?」になるわけです。

高齢者の体力は
むしろ上がっているんですが…

話を先日スポーツ庁が公表したデータに戻します。
グラフのデータ全体を見てみると
高齢者はこの25年で40歳代とは
逆の動きをしています。
体力テストの合計点平均が上がっているんです。

これはすごいことです。
より動けるお年寄りが増えているんですから。
ぜひご自身の健康は運動を通じて守っていただき
社会保障費の削減に
お力添えをいただきたいところです。

定年などライフステージの節目を
迎えていることもあり
運動に費やす時間も多く取れる傾向にあるのですが…

高齢者になれば時間が作れて運動できるから
体力の維持向上につながる!

と安易に結びつけることは
できないんじゃないかと思っています。
肌感覚ですが、
今の40歳代の特に女性には高齢女性以上の割合で
運動嫌いな方が多いのではないでしょうか?

だから
運動機会がより遠のく、
体力も落ちる、
さらに運動が億劫になる…

以下ループの悪循環に陥っている気がします。
その状態が歳を重ねることで
自然に解消されるとは思えないので
何かしらの対策が必要になりそうです。

情報氾濫?
余暇時間が取れない?

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Photo by Pixabay on Pexels.com

対策を考える前に今日に至るまでの状況から
なぜ運動機会が減少したのかも
考えてみたいと思います。

原因として考えられるのは、

  • 情報過多、ミスリード
  • 物理的な余暇時間の減少

です。

情報過多:選択肢が多過ぎる問題

○○ダイエットめちゃくちゃ多いですよね。

運動するにしたって、
ウォーキング?
筋トレ?
パーソナル?
24時間ジム?

サプリメントやエステでも
ダイエットできると言っている時代です。

どのツールを使って取り組むのかを
考えるだけでも選択肢が多様です。

更にはSNSにアップロードされる
劇的なBefore&After、
キラキラした投稿、
速攻性やとにかく手間が掛からないことを
謳った広告でめちゃくちゃ煽られます。

どれだけ誇張されているか、
どれだけのレアケースが
あたかもユーザー全体に起こるかの様に
大々的に宣伝されているかは
こちらからは見えません。

この中から正しい選択をするのは至難の業です。
次から次へと注意を奪われていきますから。
この状況では、

  • 一歩を踏み出せない…
  • やってはみたものの言うほどの効果が出なかった…

こんなケースは星の数ほどあると予想します。

女性の社会進出

これもあくまで個人的な予想です。
フルタイムで働く女性の数は増えていますし、
その期間も年々長くなっていると思います。

政策的に女性の社会進出は
推し進められてきましたし、
晩婚化、共働き、少子化…
この辺りとの関係も相まって、
「自分の時間が取れない」
「休日は1日中寝て終わり」
状態の方も少なくないのでは?

独身の方もさることながら
配偶者やパートナーがいる場合、
仕事が多忙な上、家事負担も大きければ
体力づくりに使う時間もエネルギーも
ありませんよね。

この点については、
まだまだ多くの男性の意識改革が
必要だなと思っています。
(もちろん自分も含めて)

パートナーは母親じゃない
(世話させんな!)
ここは実家じゃない
(食器、靴下自分で片付けろ!)
家事は当事者
(”手伝う”じゃない!)

これを肝に銘じます!

奪い合えば足りない、分け合えば余る

時間にも同じことが言えると思うので
分担してサクッと家事を済ませ
一緒に運動する時間を作れれば
いいかもしれませんね。

このままだと
時間的自由が出来た時に
動けなくなるのでは?
と心配します

woman in gray tank top covering her face with her hand
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

”必死にやりくりして暮らしてきて、
気が付いたら歳だけ取ってた…”

は何としても避けたい未来です。

同じくらい、

”仕事や子育てに気切りが付いて、
これから自分の時間を楽しもうとする時に
健康面がネックになって楽しめない”

も迎えたくありません。

いくらお金があっても健康は買えないのです。

習慣を作るのには時間が掛かります。
今は苦も無く毎日している歯磨きだって、
幼いころは嫌いで仕方ありませんでした。

運動習慣も同じだと思います。
いきなり完璧にこなして、
最短で結果を出そうとするから
苦しくなるのかもしれません。

歯磨きも初めから上手くできたわけでは
ありませんから。

如何に退場せずに継続できるか、
それだけを考えて続ける道を探し続ける

これだけでも結構続きます。
そこに少し効果的な方法を上乗せすると
達成感、自己有能感も高まり継続しやすくなります。
あなたにとってどんな方法がベストなのかは
ぜひお近くのトレーナーを訪ねてみてください。

もちろん、当ジムにご相談いただければ
全力でサポートさせていただきます。

今回は40歳代女性の体力低下がヤバい!
ということから話題を展開しました。

この記事をきっかけに
あなたの人生がより豊かになる方向へ
向けばこれほどうれしいことはありません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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