【重要】トレーニングの「メニュー」と「プログラム」の違いって何ですか?あなたが欲しいのはどちらですか?

何気なく使っていますよね。「トレーニングメニュー」と「トレーニングプログラム」という言葉。その日によって同じものを「メニュー」と呼んだり「プログラム」と呼んだりしているかもしれません。今回はその違いについて解説します。あなたが欲しいものは「メニュー」なのか、「プログラム」なのかを考える材料になれば幸いです。

「メニュー」はその時欲しいもの、「プログラム」は計画性を持つもの

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「そんなのどうでもいいわ!」って声も聞こえてきそうですが、お付き合いください。笑
提供側からするとやはり大事なことです。この定義をどうするかでサービスの最適解が変わります。

ファミレスをイメージしてもらうと分かりやすいです(別にファミリーレストランである必要もないのですが…)。店内に入り席まで案内されて、何を食べようかと手に取るのは「メニュー」ですか?「プログラム」ですか?…あれは「メニュー」ですよね。表紙にも金色の文字で大きく『GRAND MENU』って書いてあったりしますしね。

片や、色んな研修会やセミナーなどで最初にもらう「いつ、何をやるか」が書いてある一覧は何と呼びますか?…あれは「プログラム」と呼びますよね。メニューとは言わないと思います。

ここに示した例のように、「メニュー」はその時に欲しいものを選ぶツールで、「プログラム」はもっと計画性が高いツールとイメージしてもらうといいかと思います。計画的にファミレスで食べるものを考える人ってなかなかいないですよね。その時に食べたいものを選ぶことが圧倒的に多いです。だからあれは「メニュー」です。

違いは明確な目的が在るか、無いか

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この2つを分ける大きな要素は、明確な目的を見据えた行動かどうかということです。
もちろん「メニュー」にもその時に欲しいものを選択するという目的はありますが、それは消費した時点で解消されますよね。その選択が次の何かにつながることはないです。そんな気負ってファミレス行きたくないですしね。笑
シンプルにその時に満たしたい欲求を満たすのが「メニュー」の特徴です。

「プログラム」はその中の一つひとつにもっと強い意味を持たせています。そのプログラムを完遂した時にどうなっていればいいのかから逆算された計画ですね。研修会などでも最終的にどうなっていて欲しいのかを目的にして必要な内容が順番に並べられますよね。Aを理解できていればBも理解しやすい、Bが分かっていればCが分かる…みたいな感じで最終的な姿に近づくための計画がプログラムです。

その違いは一つひとつ取る行動が目的に収束しているかどうかかと思います。「プログラム」においては、「今日の気分ではこれ!」っていう選択はあり得ないわけですね。少し堅苦しいかもしれませんが、メニュー程自由の幅が無いのがプログラムです。

逆に言えば、明確な目標があってそこに向けて頑張れるのであればプログラムは強力なツールになります。なんせブレを許してくれませんから。今やっていることがしっかりと次につながっていると感じられるシーンが格段に増えるので自分がステップアップしている感覚をとても得やすいです。その感覚が楽しいと感じる人も多いはずです。

この「メニュー」と「プログラム」の違いはそのままフィットネスにも当てはまります。
「メニュー」はその時やりたいことをいくつかの選択肢からチョイスすること、「プログラム」は一つの目的・目標に向けて取り組む一定の期間を持った取り組みですね。
「メニュー」はストレッチ、ランニング、筋トレ、グループレッスン…の中からどれにしようかをその場で選ぶ感じで、「プログラム」はスクワット100kgで10回を達成するために今日やる種目はこれで、明日やる種目はあれで、いつ休みの日にして…を予め計画しておく感じです。

「ストロングリフト 5×5」はプログラム

プログラムの具体例を紹介したいと思います。前の章でチラッと筋トレの重量を例に出したので、最大の挙上重量をアップさせるためのプログラム例を出してみたいと思います。
名前は見出しにある通り「ストロングリフト 5×5」というプログラムでセッションごとに少しずつ重量を増しながら5回を5セットで組んでいくプログラムです。正確には5種類のエクササイズをを2グループ(A,B)に分けてA、B、A、B、A…と繰り返してその種目全体の挙上重量を増していくプログラムですが、この手法を少しアレンジしてスクワットの挙上重量を増すところにフォーカスしてお伝えしたいと思います。詳しく知りたい場合は検索してみてください。結構たくさん見つかりますよ。

どんな感じで進めるかと言うと、100kg挙げることを目指したいとしたら50kgで5回を5セットから始めましょう。もし、50kgでも厳しい場合はあなたの最大挙上重量の50%から始めてください。からだの回復具合にもよりますが、およそ1週間に3回のセッションを組めるようにしていきます。疲労からの回復が間に合っていなければ途中で2回に頻度を落としてもいいですよ。その場合は少し、達成までの期間が伸びますがケガには換えられないですからね。
一覧すると、
セッション1:50.0kg 5回×5セット
セッション2:52.5kg 5回×5セット
セッション3:55.0kg 5回×5セット
セッション4:57.5kg 5回×5セット
セッション5:60.0kg 5回×5セット
…以下2.5kgずつ増やしながら、目標の重量まで増していきます。1週間で3セッションなので月、水、金に筋トレ、土、日休んで、また月、水、金…みたいな感じで繰り返していきます。
他にも色々ポイントはあるのですが、今回の主旨から外れてくるので詳しい説明はまた次の機会にします。

伝えたいのは、目指すものが明確(100kg挙げる)でそのための取り組みが計画されている(月、水、金を指定の重量でトレーニング)ところがプログラムのプログラムたる所以というところです。

もちろん「メニュー」が悪で、「プログラム」が正義ではない

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プログラムの具体例を出して説明したので、何となく「メニュー」はあまり良くなくて、「プログラム」が優れているという印象を強めたかもしれません。

からだを動かすことって大前提に楽しさが無いと続かないんですよね。辛いことってずっとは出来ませんよね。プログラムは少し強制力が強い分、一歩間違えればやらされているものになり兼ねません。これじゃ続かないです。そうなるくらいなら、メニュー的な考え方で長く継続して運動習慣を身に付ける方が長期的な視点で有効だと思います。プログラムはチャレンジを楽しめる人向きかもしれませんね。

ただ、一つお伝えしたいのはあなたが明確な結果を欲しているのであれば、それは計画的に進めるべきです。自分のしたいことを続けるだけで欲しい結果が出るのであればみんなそうしますし、ダイエットしたいと悩む人はいないはずですよね。でも現実はそうではない、ということはどこかで頑張る時が来ることは頭に置いておくといいかと思います。

もちろんこれは何キロ痩せたいとか何キロ筋肉を増やしたいとか明確な目的・目標がある場合ですよ。少し助走期間を取ったら、どこかで勇気を持って頑張ってみてもいいと思いますよ。

目的があるなら「メニュー」ではなく、是非「プログラム」を

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ここまで、「トレーニングメニュー」と「トレーニングプログラム」の違いについてお話してきました。前の章にも書いたように、どちらが優れているかを示したいわけではなくて、その違いを踏まえた上で取り組んで欲しいと思っています。

その中で、より結果を求めるのであればプログラムを立てて取り組むことが重要かと思います。やっぱり、今の生活コストから何かを変えることなく欲しい結果はなかなか得られません。何かを成したいのであれば、お金、時間、労力などそのためのコストは必ず掛かるものと考えた方が良さそうです。

あなたを含めどんな人にもなりたい自分はありますよね。その目的を達するためにはその大小はあれ、どこかに必ず「プログラム」の必要性は見え隠れしていると思うので、その時は今回の記事を思い出して一歩を踏み出してほしいと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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