【偏った見方】フィットネス業界での”サバイバーバイアス”を考える

世の中には

ほんの一部の現象を
全体に当てはめてしまったり、

自分にとって都合のいい
情報だけを受け取ってしまったり、

知らず知らずのうちに
公正な認知ができなくなって
しまうことがしばしば見られます。

これらをまとめて
”バイアスが掛かっている”
などと表現することもあります。

偏見を持ってしまったり、
贔屓目に見てしまったり、
偏った情報で解釈してしまったり
することです。

そしてこのバイアス、
フィットネス業界では
結構あちこちに見られると
感じています。

サラッと受け流せる人にとっては
気にならないかもしれません。

でも、
「ものすごいダイエットに成功して
今はキラキラの生活しています!」
的な投稿をSNSで見かけたら
自分の場合と比較してしまうし、
全然変わっていない自分に
ちょっと嫌気がさしてしまうことも
あると思うのです。

そんな弱みに付け込んで
高額商品を売り込もうとする輩も
いなくはないので注意が必要です。

というわけで今回は
この認知の歪みを認識して、

見方を変えるだけで
気持ちを楽にできたり、

悪徳業者からの
ちょっとした自衛術として
落ち着いた行動へ
つなげられるように

偏った見方の一つである
”サバイバーバイアス”について
まとめていこうと思います。

あなたなら
どうしますか?

まずはこの図をご覧ください。

これは、
戦闘機の帰還率を高めるために
帰ってきた複数の飛行機の
損傷箇所を赤丸でプロットした
画像です。
(外部資料を基に筆者作成)

あなたならこの情報から
どのような対策を立てますか?




実は
既にこの情報の中に
バイアスが掛かっています。

この情報をまとめた軍の担当者も
赤丸部分の強化を提案しました。
そこに多く被弾していたからです。

しかし忘れてならないのは、
この図は無事に帰還した戦闘機の
情報を元にまとめられています。
情報源になっているのは
ダメージを受けつつも
致命傷にはならずに飛び続けられた
機体たちということです。

つまり、
この中には撃墜されて
帰還できなかった機体の情報が
含まれておらず、
偏ったものだという指摘が
入りました。

本当に強化すべきは、
この図の中で被弾していない
黄色で囲った部分なのでは?
ということです。

これがサバイバー(生存者)からの
情報を元に偏った判断をしてしまう
バイアスの一例です。

他にも、
死者がでてしまったような
悲惨な事故についても
その生存者にインタビューすると
「別に大したことなかった」
という回答が出てきた例も
あるようです。

これも生存者だからこその感覚で
偶然助かったかもしれない要素が
すっぽり抜けてしまっています。

このように、
生存者(成功者)得た
情報のみで意思決定するのは
十分な検討をしたとは言い難く、
大きな過ちを起こす可能性が
あるので注意が必要です。

フィットネスでも
構造は同じ。
隣の芝生は
青く見えるのです。

このサバイバーバイアスを
フィットネスに
当てはめてみましょう。

そもそも、
発信される情報は成功例が
圧倒的に多いです。

大前提として
触れられる情報の内容が
既にかなり偏っているのです。

誰しもが自己顕示欲を
持っているので
すごい自分を見せたいし、
失敗した姿なんて見せたいとは
思わないわけです。
(逆張りであえて失敗を公表して注目を集める人もいますが。)

つまり
みんな成功していて
あなただけ失敗しているわけでは
ないということです。

実際に起こっているのは、
成功:失敗=1:9
なのに

目にする機会は、
成功:失敗=9:1
ということです。

また、
色々な条件が丁度重なって
凄い結果が出てしまったとか、
低確率で出てくる当たりを
たまたま最初に引いただけかも
しれません。

更に、
成功するとその軌跡を
それっぽく語ってしまうのが
人間と言う生き物です。

ストーリーも大好きなので
因果関係を求めて
無関係な2つの事象を
結び付けてしまうことも
少なくありません。

”○○した結果→△△になった”
この解釈が違うかもしれないし、
Aさんの成功事例がBさんに
横展開できるとも限りません。
参考にすることは
できるかもしれませんけどね。

成功した人に
大きな変化が起きたのは
確かでしょう。
そのために
ものすごい努力をしたのも
事実だと思います。

でもそれだけです。
それ以上の情報を汲み取る必要は
ないと思います。

お隣さんがちゃんと庭の手入れを
しているなと思ったら、
自分も自分なりの手入れを
すればいいのです。

見比べてしまうことは
あるかもしれませんが…

庭の広さも日当たりも違う、
そもそも
庭造りへの情熱が
違うかもしれない人と
同列に比較はできないですよね。

それでは、
見るべきはどこなのか?

徹底的に
自分の変化を観察しましょう。
それがマジで健全です。

どんなに効果的なことを
したとしても
短期間で大きな変化を
起こすことはやはり難しいです。
小さな変化が複利的に増殖する
イメージで取り組んでみてください。

だからこそ、
自分の小さな変化に気付けるように
(あまり神経質になりすぎずに)
アンテナを張っておくことが
大切です。

あとは、
色々目移りせずに
粛々と継続することです。

一定期間の中で、
点(気が向いたらやる)での
取り組みで成果を感じるのは
正直難しいです。

線(定期的に続ける)や、
面(食事と運動など多要素)で
数か月単位に渡り取り組むことで
変化が可視化されます。

結局は変わり映えしない
平々凡々な着地(結論)
なのですが、

裏を返せば、
その平凡を貫くのが
どれだけ大切か、
どれだけ難しいかの
証でもあると思っています。
平凡なほど難しい。

その色々な誘惑、困惑が
待ち受けている道を進む上での
一つの武器として、
今回紹介した
”サバイバーバイアス”
なるものを認知してもらえると
役に立つのではないかと思います。

振り回されずに
我が道を進んでください。

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です