【余暇と仕事】思考停止で活動量を上げればそれだけで健康になれるのか?

今でこそ
フィットネスがブームと
言われるようになりましたが、
それでもやっぱりなかなか
重い腰が上がらないっていう人は
多いと思います。

「積極的に動こうとする人」と
「全く動かない人」の差は
どんどん開いていきそうですよね。

それがひいては健康格差につながるかも…
っていうイメージは大半の人が持っています。

やった方が絶対にいい!

これはみんな理解しています。
でも時間が作れなかったり、
何をしていいのか分からなかったり、
そもそもあまり運動は好きじゃなかったり…

色んな障壁があって
行動に移せない人が大半なんですよね。

中には普段している仕事で
結構からだ使ってるからそれで充分運動できてる!
っていう方もいるかもしれません。

厚生労働省も
”身体活動”は
”意図的な運動”と
”不可避な生活行動”との
組み合わせだとしていて、
トータルで活動量を増やすことを
提唱しています。

意図的に運動できなければ、
回避することができない仕事の中で
運動量を増やせばいいんじゃね?
っていう発想になりますよね。

でもどうやら違う意見もあるみたいなんです。
今回はそんなお話です。

同じ”からだを動かす”でもレジャーと仕事は別物です

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Photo by The Lazy Artist Gallery on Pexels.com

結論はこの章のタイトル通りです。

同じ”からだを動かす”ということでも、
余暇時間(レジャー)を使うのか?
仕事時間を使うのか?

この2つは大して違わないように見えて
かなり違う結果を示しています。

デンマークのコペンハーゲンに住む成人一般市民
10万人を10年近く追跡調査した研究があります。
https://academic.oup.com/eurheartj/article/42/15/1499/6213772

心血管疾患の発生と全死亡率について
余暇での身体活動と仕事上での身体活動
がどう影響しているか調べています。

この結果が日本人に同様に当てはまるのかは
分かりません。色々前提条件が違うので。

でも、生活スタイルは似たようなもので
基本座位が多いはず。
ヨーロッパの方が確実に自発的な運動習慣を
持っている人は多いと思うので、
その点については日本が後れを取っている
可能性が濃厚です。

そんな理由でこの結果も十分参考に値すると
思うので見てみましょう。

死亡リスク比はこんなに違った!

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Photo by Gabby K on Pexels.com

ざっくり研究の概要を説明すると
・余暇での身体活動量を低、中、高、最高
・仕事上での身体活動量を低、中、高

の選択肢で尋ねました。
あくまでも回答は自己申告のようです。

さらにそれぞれで、
・最終学歴
・世帯収入
・従事している仕事内容
・家族構成
・婚姻
・健康観
・喫煙
・飲酒習慣   など
について
低、中、高、最高
の4つで回答

結構幅広く聴取してます。
これらの人達を10年追いました。

この10年で観察された
心血管イベントは7913件(7.6%)、
死亡は9846件(9.5%)でした。

余暇での身体活動量別に
心血管イベントにおける
ハザード比(どれだけリスクを下げられるか)は
低に対して
 中で-14%
 高で-23%
最高で-15% でした。

対して職業上の身体活動量別での
ハザード比は低に対して
 中で+ 4%
 高で+15%
最高で+35%! でした。

全死亡率においては、
余暇での身体活動量低に対してのハザード比で
 中:-26%
 高:-41%!
最高:-40%!

職業上の身体活動量では
低に対するハザード比で
 中:+ 6%
 高:+13%
最高:+27% でした。

この結果をまとめると、

冠状動脈疾患、心筋梗塞などの
心血管イベントが起こる確率は
余暇時間を使ってまずまず運動する人は
15%低く
なり、
職業上でたくさん動く人は
35%高く
なる


死亡率については
余暇を使いしっかり運動すれば
40%低く
なり、
職業上たくさん動く人は
27%高く
なる

という結果になります。
死亡率-40%はかなりすごいですよね。



健康でいるためには、
仕事せず積極的に運動しろってことですかね? 笑

何が違うのか?

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Photo by Olya Kobruseva on Pexels.com

ここで1つ疑問が浮かびます。

どんなシチュエーションで動こうとも
同じ運動じゃないんですかね? 

極端な話、
自分の時間を使ってするスクワット動作と
仕事上、仕方なくやるスクワット動作では
その結果が正反対ってことですよね?

今回取り上げた論文の中でも
その点に言及していますので
私の解釈した範囲で解説します。

余暇時間での身体活動は
・心肺機能
・代謝効率
・健康
これらを改善するとしていて、
仕事上の身体活動は
・疲労を起こす
・回復が不十分
・血圧上昇
・心拍上昇
などを引き起こすとしています。

別の論文を引用して例を挙げています。
余暇時間の運動は
全身性の炎症物質の存在に反応する
タンパク質にポジティブに反応するが、
職業上の運動では全く反応しないレベルだった
としています。

余暇時間の運動は高強度短時間なのに対し、
仕事上の運動は低負荷長時間の身体活動になることも
この矛盾を説明する要素ではないかとしています。
だらだらと動いてしまい、
疲労するだけであまり運動としての
メリットがないのかもしれません。

これは完全に私の個人的な予想ですが、
気の持ちようでかなり変わりそうな気がします。
プラセボですね。

自分の意志で動いているのか?
仕方なくやらされているのか?

この違いはことのほか大きいです。
義務的になった瞬間、魅力が激減する感じです。
強制力下での運動も、もしかしたら仕事上での運動と
同じような状況かもしれませんね。

この辺りの疑問にリンクするように
仕事上の身体活動と座りがちな生活や健康について
WHOが理解しやすいように
ガイドラインを出したところらしいです。
(知らなかった…)

今、+10分の運動時間増を狙っています

crop woman using devices for pulse controlling
Photo by Ketut Subiyanto on Pexels.com

日本でも、「今の生活に+10分の運動を!」
っていう取り組みを進めようとしています。

おそらくウォーキングなど
すぐに手軽に取り組める内容が
メインになるとは思います。
ここまでの話を考えた時、
もし強制力が働くなら
少し矛盾する気もしますが…
今後の成り行きを見守ります。

余暇かどうか、自分の意志かどうかを
客観的に線引きするのも結構難しいですよね。

別に仕事中の10分を自分の意志で余暇時間として
少しウォーキングするとかでもいいんじゃないかな
とも思いますしね。
ハイブリッドな感じでうまく生活に組み込めると
いいんじゃないかと思います。

自分の時間を健康のために使おう

woman standing on pink yoga mat meditating
Photo by Burst on Pexels.com

今回は、
”余暇時間の運動と
  仕事上の運動は
   独立した要素で別々に
       健康に作用する”

ということが最も共有したい内容です。
何でもかんでも量を増やせばいい
ってわけじゃなさそうです。

意識的に、意欲的に
あなたの時間を健康のために使うのは
かなり合理的ですよね。

自分の時間を使いしっかり運動すれば
死亡率が40%も低くなるかもしれないんですから。
言い換えれば、リターン40%の投資です。
お金を増やすのにこんな話が実際にあったら
間違いなく詐欺でしょうけど、
健康についてはどうでしょうか?
すぐに始められることからやってみても
悪くない気がしますよね。

今までダラッとしてしまっていた時間を
少しでいいので運動することに当ててみましょう。
きっと運動すること、フィットネスがあなたの人生を
豊かにしてくれます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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