【まさか…】たった1日の不活動で脂肪が蓄積し始めるという衝撃の事実

2021年11月25日衝撃の論文
リリースされました。
たった1日、わずか24時間の不活動で
インスリン抵抗性が高まり、
血糖値を下げづらくなり
筋肉に脂肪が蓄積し始めるというのです…

このコロナの期間に増えた
リモートワークという働き方とも
かなりリンクしますよね。
そうでなくとも、
部署異動や転職などで日々の運動量が
大きく変化したあなたも
同様のリスクに晒されています。

論文の内容を踏まえて
詳しく見ていきましょう。

リモートワーカーを襲う影…

person in white long sleeve shirt using macbook pro
Photo by cottonbro on Pexels.com

先日、順天堂大学から
”わずか24時間の不活動により
筋肉に脂質が蓄積する
~ 不活動による骨格筋インスリン抵抗性発生の新規メカニズムを明らかに ~”

というプレスリリースが出されました。
原著論文は米国内分泌学会雑誌
American Journal of Physiology Endocrinology and Metabolism
のオンライン版に公開されている
とのことなので興味ある方は
チェックしてみてください。

結論としてはシンプルです。
たった1日の不活動で
からだは肥満に向けて変化し始めます。



この論文が出たのが
2021年11月なので、
もう2年近くリモートワークしている
方もたくさんいますよね。

たった1日で
肥満に向かう変化が起こるのに、
2年もその状態が続くと
どうなってますかね?
ちょっとどころじゃなく
かなりこわいですよね…

確かに私の周りでも
リモートワークが増えて
体重が増えたという話は
よく聞きます。

もちろん運動量そのものが
減っているので
何ら不思議なことではないとは
思っていたのですが、
それをさらに後押しするような
情報ですよね。

詳しく見ていきます。

日本人はかなりリスキーな民族です

three geisha walking between buildings
Photo by Satoshi Hirayama on Pexels.com

まず、前提として日本人は
ただでさえ座位時間が長い民族です。
参考資料:https://sports.go.jp/special/value-sports/7.html
座り過ぎなんですよね。
つまり、世界で最も不活動に近いと言えます。

更に、日本を含む東アジア人は
糖尿病のリスクが欧米人よりも
高いと言われています。

体重と身長で割り出されるBMI
(体重(kg)/身長(m)²)が
適正範囲(19-25)にあったとしても
2型糖尿病を発症するケースが多いんです。

BMIが適正で見た目は肥満とは思えなくても
腹囲が大きく、内臓脂肪が多い場合も
アジア人には多いらしいです。

「アジア系米国人は2型糖尿病を発症するリスクが、白人に比べ50%も高い。一方で、白人にみられる肥満はアジア系ではみられない」とKing教授は説明する。アジア人の2型糖尿病では、体重と身長から計算されるBMI(体格指数)が24~25の人が多い。米国では、BMI19~25は「正常」と判定される。

遺伝的な要因と生活習慣による要因が重なり、糖尿病を発症する。運動不足や身体活動の低下も、糖尿病の要因となっている。「白人では肥満が爆発的に増えているが、アジア系の糖尿病ではやせている人が多い。太っていなくとも糖尿病になりやすい体質といえる。ただし、やせていても、腹囲周囲径をみると、体に脂肪がたまっている人が多い。内臓脂肪の蓄積が2型糖尿病の要因となっているおそれがある。食事や運動で内臓脂肪を減らせば、2型糖尿病の危険性を減らすことができる」としている。

http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2012/002064.php

以上のように日本人は
・不活動具合は世界トップクラス
・生活習慣が大きく関わる
 2型糖尿病発症リスクも高い

という特徴を持っています。

そんな前提条件の上に、
不活動24時間で脂肪が蓄積されるという
追い打ちを掛けられている感じです。

不活動で血糖値を下げづらくなるメカニズム

blood sugar meter and sweets on the blue background
Photo by Nataliya Vaitkevich on Pexels.com

少し…
というかかなり専門的かもしれませんが、
簡単に論文の内容と
脂肪蓄積により
血糖値が下げづらくなるメカニズムを
追ってみます。
=====

この研究では、マウスを使った実験を行っています。
ギプスで足を固定し不活動な条件を作り、
それに伴う代謝機能への影響を検証しました。

更に実験では、高脂肪食の有無も要素として
採用され、以下の4グループを作りました。
・活動、普通食
・活動、高脂肪食
・不活動、普通食
・不活動、高脂肪食

この4グループに対して、
・インスリン感受性
・ジアシルグリセロール(DG)量
を比較検証しました。
※専門用語については、
簡単な補足を都度入れていますので
読み進めながら理解を深めてください。

結果、インスリン感受性は
わずか24時間の不活動で
半減しました。
インスリンの感受性が落ちるということは、
血糖値の上昇を認知しずらくなり、
インスリンの効きが悪くなることを指します。
つまり血糖値が下がりづらい状態です。
糖尿病も正にこの状態が
様々な合併症を引き起こします。

更に不活動でなければ高脂肪食であっても
インスリン感受性に大きな低下はなかった
ことに対し、【高脂肪食×不活動】で
インスリン感受性は最も悪くなりました。

更に、
筋肉内のDG(中性脂肪の素になる脂肪)量も、
不活動でなければ高脂肪食の有無で大きな
違いは無かったのに対し、【高脂肪食×不活動】
で最も蓄積されました。

図1
https://www.juntendo.ac.jp/news/20211125-03.htmlより引用

この結果にはLipin1の活性が関わっていることも
明らかになりました。
Lipin1とは脂質代謝に関わるたんぱく質で
活性化すると肥満を引き起こします。
このLipin1の活性が先の述べたDGの蓄積と
連動しているようなんです。
つまり、DG量↑ ⇔ Lipin1活性↑

Lipin1を遺伝子導入により不活化すると
(そんなことが人為的にできる技術に
驚きますが…)、
・DGの蓄積
・インスリン抵抗性
は発現しませんでした。

ヒトにおける実験でも
24時間ギプス固定で不活動を作ったところ
Lipin1の有意な増加とDGの増加傾向を認め、
マウスの実験と矛盾しない結果となりました。
=====

- 補足 -
こう書くとLipin1が悪者に見えますが、
脂質の恒常性を保つのには必須な物質です。

多くの研究で、脂肪組織が代謝全体に
大きな影響力を持っていることが
明らかになっています。

体脂肪量のバランスを崩すと、
・糖尿病
・インスリン抵抗性
・高トリグリセリド血症
などの病態を引き起こします。
これは体脂肪が過大でも過少でも
起こる結果です。

つまり、体脂肪が少なすぎても
何かしらのネガティブな結果を招く
可能性が高いんです。
こんなところからも、
痩身至上主義には異を唱えたいですね。

そうならないように
一定範囲で体脂肪量をコントロールする
機能の1つがLipin1なんですね。

Lipin1の名誉のために補足しておきます。

まだまだこれから分かることがたくさんありそうです

happy ethnic woman sitting at table with laptop
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

今回取り上げた論文では、
不活動によるインスリン抵抗性の
発現メカニズムが明らかになった点で
画期的なのですが、
まだまだ未解明の部分が多いのも現状です。

どの程度の活動量や強度であれば、
Lipin1の活性を抑えられるのかなどの
具体的な点はこれから明らかにされることが
期待されます。
これが分かるとまた1つ画期的な指標が
できるのではないかと個人的には
期待が高まります。

論文の結びでは、Lipin1の活性を抑制する
食品や医薬品の開発の可能性にも
言及しています。

続報があれば、また取り上げますね。

少しずつでも動きましょう

confident fit ethnic woman training with other sportswomen in modern fitness studio
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

この論文の内容を受けて、
私たちがすぐに取り組めることとしては
”少しずつでも動く”ということですよね。

実は…
過去にはこんなブログも書いていましたが、
やっぱりこう見ると少しずつでも動くことが
大切なのかなとも思います。

具体的にどこからが不活動なのかという
ラインは定義されていませんが、
少なくても今より活動量を意識することは
間違っていないはずです。

日本人はただでさえ座り過ぎなので、
意識的に動くような生活環境を
設定することが誰よりも必要かもしれません。

様々な企業では、
椅子をバランスボールに変えたり
そもそも椅子を置かずに
立ってデスクワークするような環境を
作ったりしているのはよく聞く話です。

中には、天板の高さが変わる設定が
できるデスクがあったりして面白いです。
電動の昇降デスクは結構いいと思います。

FLEXISPOT 電動昇降デスク EQ5 (120cm×60cm,all-in-one,USBポット,ホック,収納ボックス) メモリー機能付き 電動スタンディングデスク 高さ調節デスク 人間工学 PCデスク オフィスワークテーブル ゲーミングデスク

定期的に立ったり座ったりせざるを得ない
状況にするわけですよね。
ボタン一つ押せば昇降が始まるので
意思決定のコストが掛からず
いい方法だなと思います。

リフレッシュにもなりそうなので
作業効率も上がるかも。

もちろん、意識的に運動することもOKです!
代謝を上げるだけでなく、
脳にもポジティブな影響を
たくさんもたらしてくれるので、
・作業効率が上がったり
・ポジティブな思考を助けてくれたり
・自己肯定感や自己効力感を高めてくれたり
します。

是非、この記事を参考にして
あなたの環境でできる取り組みを
探してみてください。

運動する場所を探していたり、
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