【徹底レビュー】WASAIのハーフラックMK780!

パーソナルトレーニングジム『LOCOZY』がオープンして1年になりました。
その肝とも言える設備ハーフラックを1年間使ってみてどうだったかをレビューします。

自体重以上の重量を掛けてトレーニングする場合、
スクワットするにしろベンチプレスするにしろ安全性を確保するために何かしらのラックは必要です。

少し検索を掛けるだけで多くの種類があることが分かります。
しっかりした箱型のパワーラック、
省スペースで場所を取らないハーフラック、
中には折りたためるホームジムに優しい仕様のものまで、
リーズナブルな価格のものから数十万円するものまであります。
対荷重量も品によって違いますのであなたがどう使用するかで選択肢は色々です。

そんな中、私も個人でこのレベルの器具を購入するのは初めてでして、正直どうしようか悩みました。

・始めて買う
・予算に限りがある
・場所も大きくは取れない
・極力1つの器具でたくさんの種目をカバーしたい

私の条件はこんな感じです。
これらを満たしたものを探した結果が今回レビューするWASAIのハーフラックMK780でした。
同じような条件で探しているあなたには参考になると思うので是非チェックしてください。

ハーフラック パワーラック バーベルトレーニング バーベルスタンド ベンチプレスラック ぶら下がり健康器 懸垂マシン (MK780ブラック)

【結論】★★★☆☆ 60点/100点

この価格ならこれだけ使えればいいか!って感じです。
正直、少し不便に感じても全てここに集約されてしまいます。
これはどんなものにも言えることかもしれませんが、
何かしらにある程度の不便は感じることを前提にして購入する必要がありますね。

どこに不便を感じるかはあなたの使用環境にもよると思うので一概には言いづらい面もあります。
ただ、私もそうでしたが色々レビューをチェックして特徴を分かった上で買ったつもりでも、
実物を見て得る情報はやっぱり多いので買ってみて気付いた点、使ってみて気付いた点を多く書いていこうと思います。

使用環境としては、オリンピックバーなど2m前後あるバーベルの使用とプレート脱着を前提にしています。
その点を考えるとハーフラックを正面にしてバーベルの左右に50cm-100cm程のスペースが必要になります。
実際に私のジムでもフリーウェイトゾーンは3m四方のスペースを想定しました。
極力スペースは小さく収めたいのですが、それで安全性が低下すると予想外のケガを負う可能性があるので
省スペースに走り過ぎないようにした方がいいですね。
当店でもプレートツリー側は正直余裕ありません…大きなプレートは脱着しづらいのは否めません。

それでは、順を追ってメリットとデメリットを解説します。

【メリット①】安い

何においてもこれがまず上がります。

ハーフラック パワーラック バーベルトレーニング バーベルスタンド ベンチプレスラック ぶら下がり健康器 懸垂マシン (MK780ブラック)

何がいいのか分からない段階で一か八か高額商品に手は出せませんよね。
(私が言うまでもなく)このジャンルの物を買うとなった時の選択としては極力少額投資から入るのがベターです。

そこで感じたメリット、デメリットを次の買い物の機会があれば活かしましょう(そこまで何度も買い替える人は圧倒的少数ですが)。
使っていたラックを売って次の資金に充てる人もいるみたいです。とても効率的な方法ですよね。

ましてや事業として行うのであればその形態にもよりますが、
利益を次の投資に回すよう設計して少しずつアップグレードしていきましょう。

高価なものが使いやすいのは期待通りです。
かと言って、安い商品が使い物にならないかと言われると決してそんなことはありません。
もちろんこの商品も普通に使えます。
【かゆい所に手が届く】【信頼】に価値を置き高価なものを買うか、
【少し気を配りながら使うか】くらいの差です。

トレーニングの経験値にもよりますが、どこに価値を置くかですね。
私は圧倒的に後者です。

【メリット②】組み立て簡単、付属品のみでいける

組み上げるとかなり大きくなりますが、行程はそこまで多くないので割かしスムーズに行えます。
一人で組み立てる場合は時間が少し掛かるかもしれません。そして少し危ないかも。
私の場合は二人で組み立てて30分くらいでした。

商品自体は箱2つで送られてきます。
なぜか、ぶら下がり健康器の名前で来ます。
何かラックと名乗ってはいけない法的な問題でもあるんですかね?

開封すると専用の工具類(ボルト、スパナ類)が付属しているのでそれだけで組み立て可能です。
これは最低限スペックの工具なのでもちろん自前で持っていればそちらの方が扱いやすいのは間違いありません。

実はもう少しスペックの高いラックも見積りを取ってみたのですが、
こちらは業者による搬入設置が必要で費用が計上されていました。

その額にびっくりしたので、少し書いてみます。
ラックが\100,000弱に対して、搬入設置費\180,000とかですよ。ちょっと手出せないなと…
【安全確実】を買うとしても諸費用が商品以上になると厳しいですよね。
個人事業など仕入れ数が少ないと必然的にこれらの経費の割合が増しますね。
納品業者からすれば、いくつ納品してもそこに掛かる人件費は似たようなものですしね。

ということで、これはこの次に検討ということになり「少額から始めよう」に落ち着いたわけです。

【メリット③チンニングのバリエーション多い

背中のトレーニングって自重トレーニングだと難しいジャンルです。
リバースプッシュアップも背中に効かせるのは難しいし、肩への負担が気になるので私はあまり採用しません。
チューブを引いてもいいのですが、終動(動作の終わり直前)で負荷が最大になるので実用的ではないことが多いです。

パワーラックにプル種目用のウェイトがセットになっている物も多いのでそれにすればいいとも思いました。
でもツールが増えるのはいいのですが、鏡が使えなくなるんですよね。
フォームをフィードバックするのに鏡は有効な手段の1つとして活用したいのでこちらも諦めました。

少し強度は上がるのですが、やはりオーソドックスにチンニングを採用することにしました。
メーカーが意図しているかどうかははっきりしませんが、
ワイド、ナロー、パラレルでグリップできるので結構ありがたいです。チンニング1つでもバリエーションが付きました。
ナローグリップ以外はむき出しのフレームをつかむので、滑りやすい感じです。
ワイドグリップもつかむ部分の加工素材が少し滑りやすいので改善されるといいなーと思います。

体格に左右されますが、標準的なチンニングをする場合でも写真水色部分をグリップする形がしっくりきます。
黄色の丸部分だと少し幅が大きすぎて可動域が小さくなる場合が多いです。

次はデメリットをいくつか出します。

【デメリット①】Jカップのギャップ

ここからは、いくつかデメリットです。

まず、「うぁー…」と思ったのはバーベルを受けるJカップ周りです。
もちろん体格や用途に応じて高さを調節できるのですが、このカップとフレームの間にギャップ(段差)が出来るんです。

本来、種目に限らずバーベルをラックに戻す時は安全を担保するために、
フレームにゆっくりとバーベルをぶつけてから下に置くようにします。
くれぐれも直接バーベルを受ける土台に乗せようとしないようにしてくださいね。

例えばベンチプレスでバーベルををラックに戻す時、
胸から押し上げた延長で弧を描きながらを置こうとすると着地を点で合わせる必要が出てきます。
これ、もしミスったら顔に向かってバーベルが落ちてきます…考えただけで寒気しますね…

余裕がない時に余計なところで余計な負荷を掛ける必要はありませんよね。
だから確実にJカップよりも高い位置までバーベルを押し上げてから、
まずはラックのフレームにバーベルをぶつけるように置いた方がいいです。

その時にこのフレームと脱着可能なJカップとのギャップが超絶気になるんです。
もちろん前述の通り安全は担保するのでフレームに沿ってバーベルは置くのですが、
バーベルが毎回このギャップに当たってダメージを受けると思うと気が引けます。
ましてやバーベルも新品なので尚更です。
この点どうにかならなかったのかなーと思います。
もう少しハイスペックなものだとそもそもこのギャップは無い商品がほとんどです。
やっとスクワットし終えて気を使いながらバーベルを置くのも大変だったりするので、
見落としがちですが割と重要ポイントだと思います。

どうしても嫌だったので、ホームセンターでゴム板と金属のプレートを購入しDIYしてみました。
Jカップとフレームのすき間に差し込むと丁度ギャップを解消できるので現状はこんな感じで使っています。
高さ調整の手間が1つ増えるんですけどね、バーベルが傷むよりはましかと思いやってます。

【デメリット②】付属スポンジはすぐヘタる

付属パーツの中にJカップとセーフティバーの保護、衝撃緩和を目的にしたスポンジシートが入っています。
サイズも合わせてカットしてあり両面テープも付いているので貼るだけなのですが、予想通りすぐヘタります。
特にJカップ側は受ける回数が多いので本当にあっという間でした。
こちらもゴム板をカットし貼り直しました。
直感的に厚めのゴム板を採用したのですが、厚みがあるとバーベルがゴム板のどこに乗るかですぐ浮いて来てしまうんですよね。
保護が目的であれば、薄いシートくらいのゴムで十分ですね。ご参考まで。

この設備に関しては価格に反映されても、いい感じに加工してもらえると助かるポイントですね。

【デメリット③】軽すぎる

メリットの組み立てやすさの裏になります。
組み立てやすいってことは軽いってことですよね。

トレーニング中はこれが少し厄介でした。
特にベンチプレスです。

ラスト1回を押し切りラックに戻します。
この時、前述の通り肘を伸ばし切った後ラックにバーベルをぶつけて戻すと安全です。
間違っても押し上げながらラックに戻さないようにしてくださいね。
もし、ラック上にバーベルを押せなかった場合はあなたの顔の上にバーベルが落ちてきます。
本当にアブナイ…

だからこの点は譲れないのですが、これを実行するとラックが浮くんです。笑
倒れることはありませんが、少しずつ移動してます…
床のゴムマットでグリップするにしても気になります。
トレーニングに支障をきたすほどの影響はありませんが、
鏡に向かって正対できなかったりするので気になる人は気になるかもしれません。

ラックによっては床面に鉄板が溶接してありフレームと一体化しているものもあります。
このタイプならそんな心配ありませんね。あなたの体重とバーベルの負荷そのものがラックを安定させてくれます。

【まとめ】ある程度妥協できるならいい買い物

私の結論は値段相応かなと言ったところです。
もっといい物を買えば気にしなくていい所は多々あります。
そのちょっとを我慢、妥協できるなら悪くない商品です。
価格だけ見ればかなり安いですから。

製品精度もばらついていてセーフティの高さ調整フックのはまりが悪い箇所、
Jカップ落下防止のピンが奥まで入らない箇所などもいくつかあります…
全く使えないわけではないのでどこまで許容できるかかと思います。

そんな製品を使って事業するのか!

とお叱りの声が聞こえてきそうですが、心配ありません。
私たちのサービスはクライアントと1対1で提供するものなのでセッション中の安全管理は常にしています。

総合型スポーツクラブのように一人のスタッフに対して利用者が数十人などの環境とは状況が全く違います。
いくら製品が良くても高リスクな使い方を見過ごしてはいつか事故が起こります。

私たちはそのリスクを限りなく0に近づけてパーソナルトレーニングを展開していきますのでご安心ください。

もし、LOCOZYでのトレーニングが気になるようでしたら
こちらからあなたのご都合と合う時間を探してみてください。
一緒にトレーニングしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ハーフラック パワーラック バーベルトレーニング バーベルスタンド ベンチプレスラック ぶら下がり健康器 懸垂マシン (MK780ブラック)

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