【学びが多すぎる】やっぱりトップアスリートは振る舞いがプロフェッショナル!

やっぱり高い競技成績を残せる人達にはそうなる理由があります。実際トップアスリートの振る舞いや垣間見れる考え方に触れ、そこから私の感じたことなど実体験を踏まえて書いてみようと思います。

これまで十数年スポーツ・フィットネスの業界で仕事をしてきました。プロスポーツとの関わりはほとんどと言っていい程無いのですが、ありがたいことに何度か各競技のトップアスリート達にパフォーマンスを上げるための提案をさせてもらったことがあります。その中で共通点があったのでそのことについて書いてみようと思います。

素直に受け入れる

まずはこれです。

とにかく提案を素直に受け入れてくれて、まずはそれを実行しようとしてくれます。
これを実行するのって簡単なようで難しくないですか?何の抵抗も感じさせずにやってくれるのですが、自分がその立場ならそこまですんなりできるかな?といつも思います。

基本的には現状維持バイアスが掛かり変わろうとすることには抵抗が強いはずなんですけどね、「まずやってみる → 感触良ければ続ける」って感じでオープンな場合が多いです。
その根底には、自分に出来ること、自分には出来ないことの境界線がはっきりしているんだと思います。その道の専門家を頼りにきたから信頼して任せるって感じだと認識しています。

持っているリソースを極力競技パフォーマンスを高めることに割かなければいけないという背景もありますよね。力をあちこちに分散させるのはパフォーマンスアップの点から見ても得策ではないです。最短距離を進むためには自分で迷いながらやるよりも専門家に力を貸してもらう方がいいと感じているからこそだと思っています。私自身を含めそういう判断が出来ずに、自分で何とかしようという選択肢しか持てず、結果時間と労力の浪費になってしまっている人は多いんじゃないかと思います…

色々なコストを掛けて取り組む訳ですから、こういう行動って目的が明確でないと起こせませんよね。目的に適う行動を取るっていうのも難しいです。大体は「まぁ、いいや」でやれないパターンが多いですから。おそらく本人たちはそこまで自分の行動を特別視はしていないと思うんですが、サラッとこんなことが出来るのを見ていつもすごいなーと思っています。

詳しく見てみましょう

person swimming on body of water
Photo by Guduru Ajay bhargav on Pexels.com

いくつかの項目に大きく分けてとまとめます。 

・愚痴らない、周りは関係ない

生きてりゃ色々なことがあるので愚痴の一つもこぼしたくなると思うのですが、少なくても私がコミュニケーションを取ってきた中ではネガティブに愚痴るようなところは記憶にないんですよね。どうすればよくなるのか常に建設的な思考を持っている感じです。愚痴と言うと、自分の思いと違っていたり嫉妬が絡んでいたりする場合をイメージするのですが、そういう対外的なところにあまり関心を置いていないように感じます。コンペティションとしてスポーツをしているので自分と周りの競技者が優劣を競う場に身を置いているはずなのにとても逆説的ですよね。

嫉妬したところで成績が変わる訳ではないというところがその答えですよね、きっと。少し極端に言うと、いい意味で周りには関心を置かないということでしょうか。自分以外の競技者の成績は自分にはコントロールしようがないのでそこに関心を寄せても仕方ないですよね。そのエネルギーを自分を高めるために使った方がよっぽどいいです。

これって、日常のあらゆる場面でも言えるかと思います。人が自分のことをどう思っているかなんて心配してもその先何にもならないんですよね。そして他人の感情もあなたにはコントロールしようがありません。だからいくらそのことに不安を持ったってどうすることもできないんですよね。そこにエネルギーを浪費するくらいならどうやれば良くなるかを考えた方が健全です。

・周りのせいにしない、やるのは自分

これも愚痴らないに近いんですが、誰がやるのか?っていう問いに対する意識が明確です。もちろん選手自身ですよね。実際に競技するのは監督でも、トレーナーでもありません。選手が自分で取り組むかどうかですよね。その点をやっぱりパフォーマンスが高い選手ほど明確に理解していると感じます。

これって部活動とか、それこそボディメイクのためにフィットネスを取り入れている人にも当てはまることですよね。受動的な姿勢で得られるものってあんまりないんですよ。やっぱりやるのはあなた自身なので。トレーナーが何とかしてくれるっていう感じだと結果出ませんね。トレーナーを上手く利用するくらいの感じで丁度いいです。色々とフィードバックしたり、提案する側としてもどんな切り口から伝えればいいかは結構迷います。

それこそ全くの無から何か引き出そうとしても、どんなに優れたトレーナーでさえ切り口を間違えばあなたが欲しい答えを返すのは難しかったりもしますよ。何に対してどうした方がいいのか?っていうのは、一人ひとりの状況で違うので絶対的な正解は出せません。だからこそ、「あの目的のためにこうやってみたけど上手くいかなかった。」っていう具体性があると一貫した答えが出しやすいです。そんな感じでいいセッションはクライアント側の取り組みに対してどうすればいいのかっていうフィードバックの繰り返しだと思っています。誰かではなくあなたが主体的に取り組むっていうことが大切です。

この点はトップアスリートでなくてもイメージしやすいところではないかと思います。

・めちゃくちゃ考えてる

この点についてははっきりと聞いたことはありませんが(あなた考えてますか?ってどんな意味で取られるか分かりませんからね。汗)、会話の中からすごく考えながらやっているなっていう印象を持っています。

これって、自分が利用しようとしていること(この記事で言えばフィットネス)を通してどれだけ変わろうとするかを真剣に考えているかどうかかなと思います。もちろん、フィットネスに対する見方や信頼度はアスリートとあまり運動をしてこなかった人では差があるとは思います。その意味では立場が違うのですが、いかに取り組むことに関心を持とうとするかだと思うんです。

これも取り組むあなたが主体的に考えるかどうかなんですよね。考える材料を提示できてもあなたを考えさせることは私にはできませんからね。「馬を水飲み場まで連れて行くことは出来ても水を飲ませることはできない」っていう例えを良く耳にします。正にそういうことかなと思っています。フィットネスをきっかけにして変化を起こすということを真剣に考える、実は今すぐに誰にでもできることなんですよね。そのあなたの土台の上にトレーナーからの色んな情報を乗せていければいいですよね。

全てのアスリートがそうでないにしても…

man standing near basketball hoop holding a basketbal
Photo by Maik Kleinert on Pexels.com

ここまでトップアスリートに学ぶことができる考え方の共通点を書いてきました。

でも、当然全てのアスリートがそうではないはずです。中には、この真逆で結果を出してきた人もいるでしょう。努力せずとも出来てしまうずば抜けたセンスでハイパフォーマンスを出せてしまい、挫折知らずで特別な苦労もなく今日まで来た選手もきっといます。スポーツ漫画に一人は出てくるようなキャラクターですね。笑

少し余談になりますが、競技パフォーマンスが成熟して完成されてくるタイミングまで通用しない自分にぶち当たらないリスクもありますよね。少なからずその自分を受けれるのには時間が掛かります。下手すれば一度の挫折がそのアスリートの人生を変えてしまうダメージを及ぼすかもしれません。最近言われているのはこういった困難やストレスに対して、しなやかに受け止め折れない能力『レリジエンス』が取り上げられています。ガチガチに硬い鋼鉄ではなく竹のしなやかさっていうイメージです。メンタル面の充実は若年期から高めたいものですね。

話を戻します。
どんな性質を持っているアスリートにおいても必ず目標にするピーキングが必要な試合や大会はありますよね。数か月先、1年後、長ければ4年後のオリンピックやパラリンピック、ワールドカップを視野に入れて取り組む場合もあります。モチベーションの差こそあれ長期的な視点で努力を続けられるだけで、ちょっと違うと思うんですよね。

4年後を見て努力を重ねられるそれ自体が才能のじゃないかなと思うんです。4年後の自分なんて全然イメージ付かないですからね。だからこそ中期、短期の目標を設定して段階を踏むんですが、この目的に向かい長期の取り組みができる人材って社会的な財産だとも思うんです。いつかは競技者として区切りを付ける時がどんなアスリートにもあります。そうなった時のセカンドキャリアとしてその能力を活かせるような仕組みがあるといいですよね。トップアスリートのセカンドキャリアをどう支援して活用していくかは社会に問う価値のある議題だと思います。

素直に受け入れて、コツコツ積み上げられる。そしてやり抜く

man holding basketball
Photo by Gustavo Linhares on Pexels.com

トップアスリートの振る舞いに見るすごい点をまとめてきました。

素直に意見を取り入れて、どんな時もコツコツ努力出来るところはやっぱり注目に値します。そして、それをしっかりやり抜きますよね。オリンピックで言うなら4年間の努力が本番でいい結果として残るかどうかは努力量と比例するわけではありませんが、華やかさとは程遠いところでも努力できるのは立派な能力です。少し前に話題になりましたが、そういったやり切れる能力を『GRIT』と言ったりもします。GRITが高い人は一般的な社会でも高いパフォーマンスを発揮できていると結論付ける本が多いです。

やり抜く力

こう言った努力を継続できる能力を少しでも自分のものにできればかなり人生変わりますよね。
以上、がアスリートから学べる点のまとめです。
ここまで読んでくれたあなたはきっとこれにも関心が高いはず。こちらの記事もよかったらどうぞ。
【本当になりたいと思うなら】あなたはプロフェッショナルにふるまった方がいい【結果は後から付いてきます】
最後までお読みいただきありがとうございました。

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