【疑問】筋トレ中の血圧上昇はハイリスクなのか?書籍から読み解きます。【世の常識に抗う】

絶対にハイリスクだと世間一般にも認識されている
事柄についての逆張り記事です。

決して奇をてらってとか炎上狙いとかではございません。
(そもそも私のサイト運営規模で炎上はあり得ませんね。)

評判のいいレビューも多く、
ストレングスのバイブル的なポジションにある書籍に
とても興味深い内容があります。

前々から紹介したいと思っていたので、
内容を解説してみたいと思います。

筋トレ時の血圧管理についてです。

参考書籍はこちら↓

スターティングストレングス

※今回の記事は書籍の内容を個人的に支持するものです。
 全ての人にこの内容が当てはまるわけではないので、
 取り入れる際には十分考慮の上お願いします。

危ないことはない

muscular sportsman training with heavy barbell during weightlifting workout in modern gym
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

結論から申しますと、
筋トレ中に何らかの血管イベント(脳卒中、動脈瘤破裂など)が
発生するリスクはとても低いです。





にわかには信じられませんよね。
私も最初はそう思いました。
「いやいや、そうは言っても~」
って感じで、否定材料を見つけたくなるんですよね。
自分の常識に対して正反対の理論を向けられると、
自己防衛スイッチが入ります。
あなたを含め多くの人が経験することかと思います。

でも自分の今までを振り返っても
筋トレ中に脳卒中を起こしたケースを目にしたことがないんです。
(私個人の経験談です。異論があることは承知しております)

危ないと言われているロジックは理解しているつもりでしたし
疑いを持っているわけではなかったのですが、正直確証はなかったです。
みんなが言っているからそうなんだろうくらいの認識でした。

スターティングストレングスではその点について
納得できる説明がされています。

キーワードは【圧力勾配】です。

ものは内圧と外圧の差がないと壊れない

blue red and yellow chalk
Photo by Viktoria Goda on Pexels.com

世にある物体が破損するのはその物が持つ耐性を超える力が掛かった時です。
これは特別な知識を持たずとも、普段の生活から簡単にイメージできますよね。
無理に力を掛けたり、特定箇所に負荷を集中させるような場合です。

捻挫や肉離れなどの整形外科的な疾患も理屈は一緒です。
じん帯や筋肉、腱が耐えられる以上の力が掛かった瞬間に組織が損傷されるわけです。

今回の血管においては、風船をイメージすると条件が近いかと思っています。
風船を膨らませ続けるとどこかのタイミングで破裂しますよね。
これは、風船内部の気圧と外気圧のバランスが
『外気圧>風船内部』から『外気圧<風船内部』になった時に起こります。
閉じ込められた行き場のない空気が風船を破って外に出ようとする働きです。

血管でも同じことが起こるとされています。
グッと力を入れた時に血圧が上昇して血液が血管を突き破って外に出ようとすると
するから血圧上昇を抑えましょうということですよね。

血圧管理のためにコンセントリック収縮時には
呼気しながら筋トレするのがセオリーになっています。
「押しながら息吐いて、戻しながら吸って」ってやつです。

(少なくても日本においては)一般に広く認知された方法です。
スターティングストレングスではこの方法を明確に否定しているのが
とても目を引きます。

血管は全方向から圧力を受けています

スターティングストレングスの中では【呼吸】というセクションの中で
今回の話題に触れています。
筋トレ中はバルサルバ法を活用しましょうという内容です。
バルサルバとは【いきむ】ことです。怒責とも言いますね。

空気を入れた風船の口をしばるとパンパンに膨れた状態を保てますよね。
人間のからだでも同じようにして腹腔や胸腔内の圧力を高めることで
固定力を増して安定感を強めようとします。
特別なことを考えずとも本能的に行える作用です。

少し専門的な話をすると、
・大きく息を吸うと肺が膨らみ、ろっ骨を緩みなく押し広げる
・息を吸うためには横隔膜が収縮して足方向に引き下げられるので
 腹腔(胃や腸が収まっているところ)の体積が小さくなる
・吸った空気が逃げないように声門を閉じて空気を密閉する

こんな感じで体の内部に空気を閉じ込めます。
肺に入ったたくさんの空気は同じ胸腔内にある心臓も圧迫して
その圧力が血圧を押し上げます。
これが1つ、【血管の内→外】への圧力です。
リスクが高いと言われるものの正体ですね。

ここで見落としてはいけないのが、
筋肉は吸う息と同時に収縮しようとしていることです。
肺が膨らんでろっ骨が押し広げられたり、
腹腔が広がり続けることに抵抗します。
この時【血管の外→内】の圧力も発生しています。
血管は内外360°全方向から圧力を受ける形になります。

【内→外】と【外→内】の力がけんかしている状態です。
お互いに逆向きの力同士が打ち消しあって、圧力勾配は生まれないんです。

脳に関して言えば、
筋肉が収縮した力が硬膜を通して髄液に血管内部と同じ量の圧力として掛かります。
ここでも圧力勾配は0。
更に頭蓋骨を瓶に脳を風船に見立ててみます。
脳の中で筋トレ中に血管を破裂させるということは、
瓶の中で風船を割るということに近い状態になります。

想像からしてまず無理そうですよね。
この説明は妙に納得させられました。

息をこらえて筋トレしても大丈夫!

person lifting barbell indoors
Photo by Victor Freitas on Pexels.com

ここまで筋トレにおける血圧上昇について話してきました。

結論としては、
バルサルバにより血管内圧は上昇しますが
同時に筋肉が収縮することで血管外圧も同じように上昇し
打ち消しあうように作用します。

結果として、筋トレが原因で循環器疾患を起こすリスクは
小さいということです。

動脈瘤などは遺伝的な素因が大きいとも言われています。
いつ破裂するかは誰にも分かりません。

もしかしたら、たまたま筋トレのタイミングかもしれません。
タイミングが重なるとどうしても「やっぱり危険じゃないか!」
というように連想しがちですよね。
因果関係をしっかり整理することが大切です。

確実にお伝えしたいのは、
あくまでも筋トレが原因で血管が破裂するリスクは
小さいというこということであって、
筋トレすれば血管の破裂を予防できるということではない
ということです。

その点をお間違えの無いようにお願いしたいと思います。

リスク0のことなんてこの世に存在しません。
リターンを得るには多かれ少なかれ必ずリスク、コストが掛かります。
そのコストが本来はとても小さいのに
実状以上に大きく見積もってしまい
何もできないことになるのはもったいないですよね。

でも案外生活していると思い込みによって色々な場面で身動きが取れなくなっているところはあると思います。
今回の記事がそんなあなたの突破口になればいいなと思います。

リスクを最小限に抑えてまずやってみる。

この小さな積み重ねが大切なんです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

参考にしたには、

スターティングストレングス

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