【FDA承認】SFじゃないの!?ついにアルツハイマーの薬が出来た!【今後に期待】
先日、エーザイ(日本)とバイオジェン(アメリカ)の2つの製薬会社が共同開発してきた「アデュカヌマブ」という舌を噛みそうな名前のアルツハイマー治療薬がアメリカ食品医薬品局(FDA)に承認されたという報道がありました。エーザイのホームページにも情報がありました。https://www.eisai.co.jp/news/2021/news202141.html
このニュースは各SNSのタイムラインにも表示されたと思うので、結構な数の方が目にしたんじゃないでしょうか?
なんかSFじみてますよね。このニュースを見た時、数年前に公開されたCGのクオリティがヤバい「猿の惑星- ジェネシス -」を思い出しました。劇中で猿の知能を爆上げしたのって確か認知症の治療薬だったと記憶しています。主人公の父親に投与して症状が完全に消失して喜んでいたら…みたいな展開でしたよね。
気になる方はAmazonプライムとかでチェックしてください。笑
もちろん今回のニュースはリアルな出来事です。受け入れるしかなかった認知症を治せるかもしれないところまできているんですよね。この記事では簡単にニュースをまとめ、脳の健康を守るためのフィットネスやいろいろな要素との関わりを見ていきます。
薬が承認され実用への一歩を踏み出した

2021年6月の現時点ではまだ治療現場での使用には至らず、これから様々な臨床試験を経て安全性や効果の確認を取った上での実用になるとのことです。実際に使えるのはもう少し先になりそうですね。それでも、実際に今まで1つも承認されていなかったアルツハイマー治療薬の使用可能性が動き出したことは間違いないですからね。大きな一歩だと思います。
2007年から共同開発を進め、2021年の承認が迅速と評価されるんですから、薬業界の時間軸には驚かされます。それだけ、確固たる根拠が必要なんでしょうね。加えて今回の治療薬についてはFDA内で否定的な意見も見られたという報道もあるのでその点をクリアにするための臨床試験でもありそうです。今後の動きに注目です。
認知症を予防するには?

少しばかりアルツハイマーについて整理します。
アルツハイマー病は認知症の一種です。日本においては500万人と推定される認知症患者の6~7割がアルツハイマー型と診断されています。最も一般的な認知症と言っても良さそうです。
その原因も少しずつ明らかになってきており、脳内に「アミロイドβ」というたんぱく質が蓄積されることが発症の一因と言われています。発症の20年以上前から蓄積が始まり、脳の各器官を萎縮させたり脳細胞を死滅させてしまうと言われています。これが積み重なり脳の機能が低下すると日常生活内でも支障を来すような症状が現れてきます。
アルツハイマー型の認知症を予防するにはいかにこのアミロイドβを脳内から減らすかが大切になります。今回紹介している治療薬もアミロイドβを減少させる薬です。その他にアミロイドβを脳内に蓄積させないためのポイントとしては脳内の血流を上げる、脳由来神経栄養因子(BDNF)を増やすなどの取り組みでアミロイドβを除去し、脳細胞の死滅を防ぐことが大切になります。
フィットネスが貢献できること

予防のために簡単かつ効果的に行えるものが運動です(ポジショントークも多分に入っています。笑)。
40分の有酸素運動を1年間に渡り軽度認知障害(MCI)の患者に実施したところ記憶を司る海馬という脳内の器官が2%大きくなったという報告もあります。最近では筋トレによっても認知機能が向上することがメタアナリシスにより結論付けられたりもしており、一人ひとりの趣向に合った方法で取り組みやすくなっています。更には、考えながら動くことが最も認知症予防効果が高いことも明らかにされています。ウォーキングなどで歩くだけや、読書で頭を使うだけではなく、常に思考しながら動くシチュエーションを作ることもポイントです。ダンスやエアロビクスなど次にどんな動きがあったのかを思い出しながら行う運動の効果が確認されています。これらのアプローチで血流が改善され脳内の血流量もアップします。
脳の隅々まで血液が届くことがまずは大切です。脳の重さは体重の2%程度ですが、脳が消費するエネルギーは1日必要量の20%にも上ります。それだけ多くのブドウ糖を必要とします。それを届けるのは血液の役割です。更に脳細胞を健全に保つためには脳由来神経栄養因子(BDNF)の存在も欠かせません。全身の血中に存在するBDNFが有酸素運動や筋力トレーニングによって活性化され脳内に積極的に取り込まれ脳内の各器官に作用することで脳細胞の維持、神経ネットワークの拡大などが起こります。前述した海馬の成長もその結果と考えられています。
アミロイドβを除去するには睡眠の重要性も指摘されています。睡眠中に脳内では記憶の整理や老廃物や不要物の処理を行っています。その一環でアミロイドβも脳外に排出されますが、睡眠時間が短いとその作用も小さくなります。また、歯周病ケアもアルツハイマー予防には大切かもしれません。アルツハイマー患者は歯周病の原因菌に対する抗体価が高いことも確認されています。つまり歯周病菌に対する免疫が反応しているということです。実際、脳内のアミロイドβ周囲から歯周病菌のPorphyromonas gingivalisが検出されたりもしているので、かなり関係ありそうです。
運動習慣の構築と共に睡眠の質、口腔ケアもポイントになりそうです。
認知症になってからだと…

残念ですが、先に紹介した有酸素運動などでの効果は認められないみたいです。これも長い期間を掛けて少しずつ蓄積されたアミロイドβが原因だとすると、日常生活に支障を来すようになったタイミングではすでに介入できる余地は残っていないとしても不思議ではないですよね。やはり専門家もそこまでこの結果には驚いていないようです。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-44165223
今回のアルツハイマー治療薬もMCI患者に対して使用しアミロイドβの減少を確認したということなので、色々なパターンでその効果は変わるかもしれませんね。
薬×フィットネスでQOLを上げる

アルツハイマーを始めとした認知症はどんな人でもそのリスクを背負って生活しています。現時点では必ず予防できるものではありません。しかも、何十年というかなり長い期間を経て進行するので自覚なんて持てないタイミングから予防の運動習慣、睡眠習慣を作り、実践し続けないといけないですね。それに加えて、今回取り上げた治療薬の力も借りて生活の質を高いレベルで維持して健康寿命を長く保ちたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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