【食習慣】血圧高めだと無意識にカフェイン摂取を控えるらしい【翻訳】
食習慣は怖いほど強力です。もしかしたら、運動習慣よりも私たちの健康状態を左右するものではないかと思っています。今回は、ふと面白い見出しの論文が目に留まったので毎度のことながらザックリ翻訳してみます。テーマは【血圧とコーヒー】です。カフェインを含んだ飲み物が私たちにどのような影響を持っているのか見てみましょう。
今回のソース:https://academic.oup.com/ajcn/advance-article-abstract/doi/10.1093/ajcn/nqab014/6169154?redirectedFrom=fulltext
血圧が高めの人はコーヒーの摂取を控える傾向にあるという結果

Participants with essential hypertension, angina, or heart arrhythmia were all more likely to drink less caffeinated coffee and to be non-habitual or decaffeinated coffee drinkers compared with those who did not report related symptoms (P ≤ 3.5 × 10−8 for all comparisons).
https://academic.oup.com/ajcn/advance-article-abstract/doi/10.1093/ajcn/nqab014/6169154?redirectedFrom=fulltext
今回の実験に参加した人の中で高血圧をはじめ狭心症や不整脈を持っている人は、これらの症状を持っていない人達と比べてカフェイン入りのコーヒー摂取が少なく、かつデカフェ(カフェインレス)コーヒーを飲む習慣も持ち合わせていなかったことが分かりました。因果関係を支持する一貫した遺伝的な根拠によって、高い拡張期血圧と収縮期血圧は基準量以下のカフェイン入りコーヒーの消費と関係があることも明らかになりました。また、心拍数が高めの人がデカフェコーヒーを飲んでいる割合が高いという結果も得ました。
こんな実験です

We used information from up to 390,435 European ancestry participants in the UK Biobank, aged 39–73 y. Habitual coffee consumption was self-reported, and systolic blood pressure (SBP), diastolic blood pressure (DBP), and heart rate were measured at baseline. Cardiovascular symptoms at baseline were based on hospital diagnoses, primary care records, and/or self-report. Mendelian randomization (MR) was used to examine genetic evidence for a causal association between SBP, DBP, and heart rate with habitual coffee
https://academic.oup.com/ajcn/advance-article-abstract/doi/10.1093/ajcn/nqab014/6169154?redirectedFrom=fulltext
実験の背景として、コーヒーの過剰摂取による不快感や動悸を起こすことが挙げられます。この心血管系の症状がコーヒーの消費量パターンを変化させるのかどうかを調査することがこの実験の目的です。
ヨーロッパにルーツを持つ39-73歳の参加者およそ400人から自己申告でコーヒーの消費量を取り、一般的な基準で収縮期血圧(SBP)、拡張期血圧(DBP)、心拍数を測定しました。心血管系の症状は病院の診察履歴や自己申告から調査し、これらの要素について遺伝的な関連性があるのかどうかを調べました。
私の体験

実生活でもあるあるな症状を明らかにしようとしている実験で興味を惹かれました。
私自身もコーヒーは好きでよく飲みます。時間があればついついコーヒーに手が伸びてしまい、常にカフェインを摂取しているような日もあります。軽く中毒だと思っています。笑
そんな日は夕方辺りには結構ぐったりしている場合も少なくありません。胃の不快感がすごいんですよね。いつも「飲み過ぎた…」と後悔しています。
でも同じような飲み方をしているのに、調子が悪い時と別に何も感じない時があるんですよね。胃の内容物との関係から胃の粘膜がカフェインに刺激されているかどうかなのかなと何となく予想していたのですが今回の論文を読むと、もしかしたらその時々の体調によっても症状の出方が違うのかもしれません。
正確に量を取っていたわけではないのではっきりは分かりませんが、論文の内容のようにその日の血圧や心拍数の状態などで無意識にコーヒーの摂取量を変えていた可能性もあります。もしそうだとすれば人間のからだの繊細さに驚きます。ちょっとしたことかもしれませんが面白いことだと感じますね。
逆に捉えないように注意

These findings suggest that observational studies of habitual coffee intakes are prone to influences by reverse causation, and caution is required when inferred health benefits result from comparisons with coffee abstainers or decaffeinated coffee drinkers.
https://academic.oup.com/ajcn/advance-article-abstract/doi/10.1093/ajcn/nqab014/6169154?redirectedFrom=fulltext
この実験の肝は捉え方を間違えないことだと思っています。
どういうことかというと、カフェインが血圧や心拍数を上げたところに注目するのではなく、もともとそういった高血圧などの素因を持っている人は無意識にカフェインを避ける傾向にあることに目を付けたところです。因果が逆なんですね。血圧が高いからこれ以上高くならないようにカフェイン摂取を控えるというわけです。これはもちろんカフェインの興奮作用を否定するものではありません。むしろ血圧上昇を抑制しようとする動きなので、効果を肯定してますよね。
実験はヨーロッパの人によるもので、遺伝的な部分の話でもあることからアジア地域の日本人に同じように当てはまるかどうかは定かではありませんが、この見方も面白いなと思います。
コーヒーが血圧を上げるんじゃなくて、高血圧がコーヒーを避ける

繰り返しになりますが、今回のポイントは高血圧なからだがカフェインの摂取量を少なくしようとしているところです。更にそういった人はデカフェのコーヒーを飲む習慣もない場合が多いとのいうことも論文には示されています。
血圧が高いけどコーヒーも好きっていう人はきっと少なくないですよね。血圧管理のために好きなものを我慢するのは辛いことろがあります。というか、ほぼ100%の確率で我慢できないと思います。ずっと先の健康よりも今のコーヒーの方が圧倒的に魅力的に感じますからね。人間てそういうものです。分かっていても食べ過ぎてしまうからダイエットが難しいのと同じです。
ただコーヒーにおいては、普段のコーヒーをデカフェコーヒーに変えることで今まで通り楽しみつつ、健康づくりはしやすいかもしれません(正直、風味などで言えばデカフェコーヒーはやっぱり少し違いますけどね)。
この情報が選択肢の1つとなってあなたの生活に役立ててもらえれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ちなみにトレーニング前はガッツリカフェイン摂ってます。
【レビュー】プレワークアウトを使った感想

