【即時効果】”活動後増強”Post Activation Potentiation(PAP)を体験してしまった話
石川県小松市にある
パーソナルトレーニングジムLOCOZYです。
自分以外の誰かに(つまりクライアントに)
責任を持って何かを伝える上で、
科学的根拠を持った取り組み
(Evidence Based Aproach)
を前提にすることはめちゃくちゃ重要です。
少なくても、私はかなり重要視しています。
今日は、そんな切り口で
論文で言われていることが
本当に起こった話を綴ろうと思います。
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スクワットと垂直跳び
何をしたらどうなったのか?
まずは結果です。
自分にとっての高重量(1RMの80-90%)で
スクワットした後に垂直跳びをしたら、
数日前に測定した数値から5㎝弱結果が改善しました。


これはよく知られた理屈でして、
活動後増強(Post Activation Potentiation:PAP)と
呼ばれているものです。
高出力した後は、
類似動作でのパフォーマンスが即時的に高まります。
高重量スクワットで下肢を中心にその準備性を高められたので、
ジャンプやダッシュなど瞬間的に強く下肢で出力する動作も
引き上げられました。
知見として知ってはいても
体験するとやはりびっくりしますね。笑
科学的証明は再現性が肝
こう言う変化が起こるということは広く知られています。
なぜなら、
サイエンティストが論文を残してくれているから。
今となっては、
どんな人でもこのような情報に
簡単にアクセスできますからね。
ただ、サラッと書きましたが、
論文として世に出るというのは実は結構大変でして、
客観的な矛盾がないか?
とか
プロトコルなどは妥当だったのか?
など
第三者の査読をパスしないと日の目を見ません。
どれだけ準備して書き上げた論文も
その関門を通らなければお墨付きを得られません。
もちろん、個人が主張するのは自由でしょう。
でも、全く利害関係の無い誰かに
認められたものかどうかは
説得力を持つ上で重要です。
それが有名な科学雑誌だったら尚更。
そういう構造です。
そして、お墨付きをもらうための重要な要素の一つが
誰がどこでやっても同じ結果が得られる
”再現性”かなと思っていまして、
今回ガッツリそれを目の当たりにしたわけです。
科学ってすげえ!と。
科学的な知見は
現場で活用してこそ!


話は転じて、
スポーツ/フィットネス業界は
個人の経験や感覚が比較的高い価値を持っていて、
トレーナー自身に当てはまった方法や
トレーナー自身が出した結果をベースに
クライアントに伝達するケースが少なくありません。
(私個人の感想です)
もちろん、
その重要性や説得力の高さは十分に感じていますし、
実際に売れている同業者は
その属人性をフルに活用している印象です。
でも、
その主観優位になりすぎると
それはそれでバランスを欠きますよね。
トレーナーの主張や体験、結果に共感できない人は
結果を出せないのか?となりますから。
そこで示すべきなのが、
科学的根拠ではないかと思うのです。
誰がどこでやってもちゃんと変わる可能性が
高いはずだからです。
(もちろん、どんな人が被験者だったのか?は揃える必要があります。20歳のアスリートと90歳の高齢者を同条件で語ることはナンセンスなので。だから、どんな条件で実験して得られた結果なのかは、よーく見ないといけません。ここをミスると痛い目を見ます。)
論文として成立させる仕組み上、
誰かの「こうだと思うよ」という主観を
できる限り客観視しているので
そこでの主観的偏りは極めて低いですよね。
つまり特定の人の経験のみに依らずに
変化を語れるわけです。
この説得力は強いです。
強力な動機づけになったりもします。
だからこそ、
こう言う科学的な手法で得られた結果は
現場でこそ最大限活用されるべきだと思いますし、
クライアントと接するフロンティアのトレーナーが
知識として蓄えておく情報かなと思うわけです。
この効果をどう役立てるか?

最後に、
このような論文で示された情報を
どのように消化して
どのようにそれぞれの活動現場に落とし込むか
についても考えてみたいと思います。
今回のように、
”強く出力すると
測定されるパフォーマンスは
上がりますよ。”
というような情報を
それだけで終わらせない形を考えましょう。
確かにスクワット前後で跳躍高が変われば、
達成感はあるし、物事として面白いことは事実です。
でもそこに留まりエンタメとして消化するだけだと
もったいないですよね。
”AをやればBが増える”という
明らかにされている仕組みを
もっと活かすというか、
利用しきるというか、
最大限活用する視点が大切だと思うんです。
例えば、
跳躍高の絶対値が大きくなればなるほど
優位性が増すスポーツなら、
直前で同じような刺激を入れるといいかもしれません。
つまりウォーミングアップ戦略への介入ですね。
高重量スクワットでしゃがみ込むことに
苦手意識があるなら、
しゃがめないけど立位でなら支えられる重さで
ラックオフできることを確認することで
相対的な差を利用して苦手を克服できるかもしれません。
これはメンタルトレーニングへの応用ですかね。
これらの限界を引き上げる作業を繰り返していけば、
オーバーロードの原則が高回転して
プラトー(トレーニング効果の頭打ち)を回避できたり、
伸び悩みのきっかけになることだって十分考えられます。
裏打ちされた形で明確な変化を示しつつ、
単に”これだけ変わるんだぜ!”
に留まらない運用を心掛けたいものです。
冷静に、
少し先を見据えて、
未来の変化を想像させてくれる
そんなトレーナーがいいですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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